抜け道 ページ4
「ふーん･･･」
ちょっと話していたところで、遠くから足音が聞こえた。
兵士か･･･
と思っていると前の牢にいる男の人にご飯を渡していた。
「ほら。お待ちかねのご飯だ。
･･･うっ！？」
急に兵士が倒れた。
男の人が兵士を気絶させたみたいだ･･･
ついでに鍵を取って牢から出てくるのだった。
「･･･ちょっと待ってろ」
と、兵士が来た方角に男の人は足を進めて言った。
少し経つと戻ってきた。その手には私たちの持ち物が入っていたのだった。
「ほらよ。これお前らのだろ？取り返してきてやったぜ」
私と勇者様はそれぞれの持ち物を受け取った
「ありがとうございます」
「あ、有難うございます」
改めて男の人を見た。
すると目が合ったので私は目をそらしてしまった
「･･･お前、結構可愛いな。」
「･･･へ？」
「いや、何でもねぇ。･･･とりあえずここから逃げるぞ。こっちに来い。」
今、一瞬･･･可愛いって言われたような気がするけど･･･まぁいいや。
早くここから抜け出さないと･･･
男の人に従ってさっきの牢に入ると
なんと、敷物をどけると穴が掘ってあるじゃないか。
「俺が看守居ないうちにせっせと掘っておいたんだ。･･･やっぱし予言の通りだったか」
「･･･予言？」
「あぁ。地の底で出会う勇者に手を差し伸べろ
そうすればお前の贖罪は無くなるだろう。とな」
贖罪･･･？何かやったのかな。
「あぁ。あともう一つあったな。
精霊のアザを持つ女も支えてやれよってな。」
「･･･そうですか。」
男の人は、一体何者だろう。
なんて考えてる余裕もなく私たちは抜け道を通って行った。
･･･
「こんなところに出たのか･･･」
どうやら、地下水道らしきところに出たみたいだ
「いたぞ！こっちだ！」
松明を持った兵士がこちらに向かってくる･･･！
「クソっ･･･もう来やがったか！」
「ここは逃げないとダメだね･･･」
どうやら、私たちが牢屋から抜け出したことがバレたみたいだ。
「･･･おい女！」
「はい！？」
「しっかり捕まってろよ･･･！」
後ろからドンドン来る兵士たち。
そして何故か手を取られ走る私たち。
･･･だが、橋の上に来た瞬間
また信じられないことが起こったのだ
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作者名：神道守 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年8月13日 4時
