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貴女side

これより先の事を喋ってしまえば、もうイレブンは私の事を、家族として、母親として私の事を見てくれなくなるかもしれない…。
口を聞いてくれなくなるかもしれない…。
姿を見る事さえ出来なくなるかもしれない…。
それでも私は…言わなくてはならない…。
私は覚悟を決めてイレブンの目をみて、
貴「イレブン…いまから母さんが言うことをよく聞いてね…」
イ「え…?どうしたの母さん…?」
貴「私の話を全て聞いた後に、怒っても、泣いても、叫んでも、私の事を拒絶してもいいから話が終わるまでは静かに聞いてね…」
イ「わ、わかったよ母さん…」
貴「ありがとうイレブン…」
私は、もう一度イレブンの頭を撫でてから話始めた。
貴「まず始めに…私は、貴方の…イレブンの本当の母親ではないの…」
貴「そして、イレブンは勇者ローシュの生まれ変わり…」
貴「イレブンの左手の甲にあるアザは勇者の紋…つまり貴方は正真正銘の世界を救う勇者なの…」
イ「え…?母さんは僕の母さんじゃない…?僕はローシュ様の生まれ変わり…?勇者…?か、母さん何を言っているの…?」
貴「ごめんね…イレブン…。今まで黙っていて…騙していて…。」
イ「つまり…母さんは僕が勇者だから育ててたの…?」
イレブンは泣きそうな顔をしながら私の顔を見た。
貴「それは違う!!確かに私は貴方の本当の母親じゃない…だけど…貴方の事は本当に愛してるし、大切な可愛い息子だと思っている!!今更何を言っても言い訳にしか聞こえないかもしれないけれども…それだけは信じて…お願い…」
私は、そう言うとイレブンを強く抱きしめた。
すると、イレブンは顔をくしゃくしゃにしながら泣き始めた。
止め処なく流れ落ちるイレブンの涙。
私はその涙を指で拭いながら、イレブンが落ち着くのを待った。
しばらくしてから
イ「母さん…。僕は勇者なの?」
イレブンは、泣き腫らし目を真っ赤にしながら私に聞いて来た。
貴「うん…確かに…。貴方は勇者…。でも…」
イ「でも…?」
貴「私の可愛い息子である事に変わりはないわ。だから、勇者だからと言って無理をする必要は無い…。勇者である事が嫌ならデルカダール王国に向かわなくたっていい…ずっとイシの村に居ればいい…決めるのは私ではなく、貴方…イレブンなのだから…」
イレブンは、少し考えてから私に言った。

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設定タグ:ドラクエ11 , ホメロス , グレイグ   
作品ジャンル:恋愛
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蜜柑 - 紅夜桜様応援と、アドバイスありがとうございます!まだまだ未熟者の私ですがこれからも精一杯頑張りますので、今後ともよろしくお願いします! (2018年3月26日 6時) (レス) id: cb38232fa7 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜桜(プロフ) - とても面白いです! ここで1人のファンからもっと楽しめるためのアドバイス! 一文を書いたら2,3行をあけてから次の文章を書くと見やすくなってよりこの小説の魅力が伝わると思いますよっ! 更新頑張ってくださいね! (2018年3月26日 0時) (レス) id: 76ed65e459 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蜜柑 | 作成日時:2018年3月20日 18時

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