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ホ「A…久しいな…。」
貴「…えぇ。ホメロス将軍…。」
16年前はお互いの事を「A」「ホメロス」と呼び合い、俺が名前を呼べば美しい笑を浮かべ、愛しそうに俺の名を呼び返してくれたというのに。
16年経った今は、俺があの頃の様に「A」と呼んでも、美しい笑も、愛しそうに俺の名を呼ぶ事もしてはくれない。
返ってくるのは、自分の息子を悪魔の子と呼ばれ、住んでいた村を襲われた怒り…。大好きな弟との壁に対する悲しみ…。嘗て愛した男が自分達を襲ってきて…しかも皆殺しにされそうになったという事に対しての困惑…。様々な感情の篭った声で、表情で、「ホメロス将軍」と呼ぶだけ…。
紛れもなくこの状況にしたのは俺だと言うのに、Aの反応に腹立った。
ホ「まさか、お前が悪魔の子の母親だったとはな…。まぁ、母親と言っても偽りの母だがな？家族ごっこは楽s…」
そこまで言うと、俺の顔を狙ってAの拳が飛んできた。
俺が間一髪避けてAを睨んだ。
ホ「どうした？Aよ。私は事実を述べたまでだ。なんせお前は悪魔の子と血の繋がりがないのだからな！」
貴「…けれども、私は16年間あの子を実の子の様に育てた！愛したわ！」
ホ「それがどうしたと言うのだ？実の子の様に育てても、愛しても所詮お前と悪魔の子は他人だ！」
貴「…っ！！」
ホ「ﾌｯ、嘗てデルカダール王国随一の双剣の使い手であり、一度戦地に立てば華麗な剣さばきで敵も味方も魅了し、戦場に舞い降りた天使としても名を馳せ、デルカダール王国に忠誠を誓っていたお前が世界に仇なす悪魔の子を育てるとは随分と変わったものだな！」
貴「イレブンは、悪魔の子なんかじゃない！正真正銘世界を救う勇者だ！」
ホ「なら、我が王の御判断が間違っていると言うのか？」
貴「…それはっ！！」
ホ「ﾌﾝｯ、まぁいい。お前の言い分は後できっちり聞いてやろう…地下牢の最下層でな！」
貴「っ…！？」
俺は牢の中に入り、Aの腕を掴みそのまま牢の中から引きずり出した。
貴「ｸｿｯ…！！離して…！！」
俺はAの抵抗の声を無視し、そのまま地下牢の最下層までAを引きずり、牢に着くとAの事を投げ入れた。
貴「ｲﾀｯ…！！」
ホ「ﾌｯ、お前の処罰は後日決めるそれまで精々自分の犯した罪を悔やめ！」
俺はそう叫ぶと、すぐに地下牢を出た。
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蜜柑 - 紅夜桜様応援と、アドバイスありがとうございます！まだまだ未熟者の私ですがこれからも精一杯頑張りますので、今後ともよろしくお願いします！ (2018年3月26日 6時) (
レス) id: cb38232fa7 (このIDを非表示/違反報告)
紅夜桜(プロフ) - とても面白いです！ ここで1人のファンからもっと楽しめるためのアドバイス！ 一文を書いたら2,3行をあけてから次の文章を書くと見やすくなってよりこの小説の魅力が伝わると思いますよっ！ 更新頑張ってくださいね！ (2018年3月26日 0時) (レス) id: 76ed65e459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蜜柑 | 作成日時：2018年3月20日 18時
