緑谷の場合 ページ17
今日は一月一日
元日である
神社は初詣に訪れた人でごった返していた
そんな中に緑のモサモサ頭もいた
「母さん足下滑るから気をつけてね」
そう言って緑谷は母であるインコに手を差し出す
「ありがとう出久」
インコさんは笑顔でそれを握り返す
微笑ましい光景である
とそんな親孝行息子の緑谷に声をかける者がいた
「緑谷じゃん久しぶり
あけましておめでとう」
その声に緑谷は勢いよく振り返る
そして熱でも出たのかと思うほどに顔を赤く染めた
「ま、松村さんｯ！？/////
そそそそその格好…！/////
どうし…えぇ！？/////」
「着物可愛いでしょ？」
松村は今時珍しい着物姿だったのだ
確かに着物は可愛い
だが松村は可愛いとは程遠いあられもない姿をしていた
制服と同様に白く大きなものが2つ
並んで顔を覗かせそれを際立たせるのは
お腹周りに巻かれた帯
それが普段と比べより一層松村の胸を持ち上げている
「だだだだだダメだよッ！/////
そんな格好で外出歩いちゃ…！//////」
緑谷は慌てて松村に駆け寄る
「母さんごめん！///
ちょっと待ってて！/////」
「い、出久！？」
緑谷は母親の声を無視し松村をひと気の無いところに押しやった
周りに人が居ないのを確かめると安堵の息を漏らした緑谷
「なに？こんなとこに何かあるの？」
なぜ連れてこられたかわからない松村はキョロキョロと当たりを見渡す
「松村さんッ！/////」
「ん？」
「ちょっとごめんッ！/////」
「え、なに？」
ーーーーー
「自分でやったから違和感しかなかったんだよね
緑谷のおかげでスッキリした
ありがと」
松村が意気揚々と去って行くなか
「ど、どういたしまして…/////」
地面にぶっ倒れている緑谷がいた
「出久ぅぅぅううう！？」
インコが駆け寄った時には緑谷はすでに気を失っていた
着付けし直している時に松村のモノを触るまいとずっと気を張っていたのだ
気絶するのも無理は無い
新年早々とんだとばっちりである
緑谷がんばれ
超がんばれ
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作者名：ユリアーナ（物間くんLOVE) | 作成日時：2017年11月21日 23時
