ヒロアカのキャラ達は1人の女子に悩まされる (ページ15)

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相澤の場合ページ15

時は放課後

太陽がだいぶ西に傾いている頃

1－Aの教室には松村と相澤がいた

松村は日直の仕事をこなし相澤はテストのまる付けをしている

とその時

「よし」

日誌を書き終えたらしい松村が立ち上がりそれを差し出した

「ん、お疲れ」

相澤は日誌を受け取りまたテストに向き直る

だが松村はそこから立ち去ろうとしない

それどころか1人つっ立ったまま相澤を見つめていた

相澤は目線はテストに向けたまま口を開く

「なんだもう遅いぞ」

その返事は相澤が予想していないモノだった

「相澤せんせー

この本の一部再現をさせてくれませんか？」

「…は？」

松村が手にしているのは恋愛小説

教師と生徒の禁断ラブストーリーだ

相澤は頭を抱えため息をついた

「松村俺は忙しいんだ

お遊びにかまけている暇は…」

「5分も取らせません

お願いします」

「はぁ…

もうすぐ終わる

ちょっと待ってろ」

珍しく食い下がる松村に相澤は渋々折れた

「で？

どこだ再現したいところは…」

「ここです」

松村が指さしたのは362p

「…このページ全部か？」

「はい」

はぁ…

相澤はため息をつき頭をかいた

「1つ忠告しておく

これは誰かに見られると俺もお前も終わりだ

それを理解しているのか？」

真剣な眼差しだ

「はい

万が一見られても私に強要されたと」

「それはそれで危ないんだが…」

「とにかくやらせて下さい」

「はぁ…

えーと…？」

相澤と松村は恋人の様に抱き合っていた

そんな2人を夕日が包んでいる

2人は互いの存在を確かめるように指先と舌を絡め合う

「俺が教師でなければ…」

「私が生徒でなければ…」

惚けた顔で見つめ合い2人はもう一度口付けた…

「…。

これを俺にしろと…？」

相澤は松村と抱き合ったまま再度尋ねた

抱き合ったまでは良いが次は何をするか相澤が読み上げたのだった

「せんせ…」

「松村…？

おい落ち着け…」

相澤の顔に冷や汗が浮かぶ

松村は夕日のせいか赤い顔を相澤に近づける

松村の手が伸びて相澤の頬にそえられた

かに思われた

「せんせーページ間違えました」

「…は」

松村の手は本に伸びていた

「えっと…あった」

松村が開いたのは392p

教室から玄関まで2人で歩いている描写が描かれていた

「なんだ…」

相澤は拍子抜けた

その後並んで歩く2人が目撃されたそう

相澤がんばれ

超がんばれ
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