蒼い陽 Aoi_Haru 10

another 10日目 11 ページ26

「…うん、言った」






康二「じゃあもう行かせちゃっていいんちゃう？


きっと紫耀も今頃色んな覚悟してるやろうし」






大吾「でもAが行きたくないって言ったら無理に行かせんといてな？それだけは守って」






「分かってる」





丁度その時、丈君に支えられながらAが戻ってきた





丈「なあなあ、誰か冷蔵庫から保冷剤取ってきてー」






陸「あ、はい！」





素早く保冷剤を取り出した陸は丈君のもとへ走っていって渡した





丈「これで目冷やしとけ」




「あ、あのその前に…」




Aはその保冷剤を受け取らず伊織の方をただ1点に見つめた







「…伊織」






伊織「…ん…？」



名前を呼ばれただけで涙声になってしまった伊織は、相当Aのことを慕ってたんやろうなってわかる







「…正直まだ頭で整理出来てなくて、今すぐ伊織を笑顔で送り出すことは出来へん




…だから、千秋楽まで待ってて

それまでまた伊織と喋ったり一緒に帰ったりしたい」





伊織「勿論…！」






伊織は勢いよくAに抱きついた





それを優しく抱きしめ返すA






この2人を暖かい目で皆で見つめてた

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