私という存在 ページ5
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『あれ、ヒミコちゃんがいるはずなのに。もう行っちゃった？』
「お前は…ジャッジ！」
『久しぶりだねぇ、緑谷くん。丁度いいところにいてくれた』
にこにこ笑っていれば、二人は合宿のときみたいに強く睨み返してきた。
それでさえ、何だか笑えてしまえたんだ。
タガが外れたような感覚。今、私は最高な気分だった。
「なにを、笑ってるんだ」
『まだ気づかないの？酷い、酷いなぁ。ねぇホントに分からない！？あなたが大っ嫌いな私を！！』
「何を言ってるんだ。僕は君を知らない！！」
真っ直ぐに組み敷かれたレールからただ一人、私は音もなく外れていった。
目には見えなかった隔たりが確実なものに成り変わったあの日。私の積み上げてきたものが、全て崩されたあのとき。
嫌悪から、殺意へ。
殺したいぐらい、憎い人へと変わったあの日。
ぐっと仮面の紐を解いては、地面に投げ捨てた。
からんからんと、虚しい音を立てる。
「…なんで、どうして」
あぁ、ずっとその顔が見たかった。
『…久しぶりだね、兄さん』
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霜凪(プロフ) - 夜桜さん» ありがとうございます！！ (2月27日 17時) (
レス) id: f1844d219c (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - すっごい面白いです！！応援してます！！ (2月27日 12時) (レス) id: 5604d22f8c (このIDを非表示/違反報告)
霜凪(プロフ) - ゆずなさん» ありがとうございます！！ (1月15日 22時) (レス) id: f1844d219c (このIDを非表示/違反報告)
ゆずな - この作品めっちゃ好きです！続き待ってます( *´꒳`* ) (1月15日 22時) (レス) @page1 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜凪 | 作成日時：2024年1月15日 17時
