小さな女の子 ページ49
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普通の人間じゃとても分かりようのない地下室の扉を開け、そこの階段を下っていく。
複雑に入り組んだ道は一つでも間違えると永遠に帰れないような気がする。教えられた通りの道を行くと、一つの木製扉。
渡された鍵でそこを開ければ、小さな女の子が怯えながら私を見ていた。
『…趣味悪』
女の子は私が怒っていると勘違いしたのか、先ほどよりも怯えた様子で震えていた。
いい扱いは受けていないっぽいな。娘が居そうな年齢ではあるけど、多分実の子では無さそう。
「ッだ、れ…」
『ごめん、怖かったよね。私はA、君の新しい世話係だよ。宜しく』
仮面を外して少し離れたところのベットに座る。恐る恐る上げた顔は好奇心と恐怖が混ざっている。
「…お人形さんみたい」
子供ながらの比喩が可愛らしい。同性で危害を加えないことが分かったのか、壊理ちゃんはそろそろと近づいてくる。
暗くて良く見えなかった腕に巻かれた包帯。恐らくあいつらの仕業だろう。
「あ、あの…Aさん、」
『敬語なくていいよ。そのほうが楽でしょ」
「…Aさんも、ヴィランなの？」
微笑みながら肯定した。別に隠す必要もないし、ここにいるならヴィランだって確定してるようなものだ。
『悪い人は怖いかな』
「ううん、Aさんは怖くない」
だから大丈夫、と言う。僅かに口角が上がってるのが分かってつい撫でてしまった。
…こんな子が妹だったら良かったのに。
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霜凪(プロフ) - あさきさん» 今日か明日に出します！！ (1月15日 16時) (
レス) @page50 id: f1844d219c (このIDを非表示/違反報告)
あさき(プロフ) - 続編嬉しいです！！！ (1月15日 7時) (レス) @page50 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
霜凪(プロフ) - なさん» ありがとうございます、頑張ります！ (12月3日 9時) (レス) id: f1844d219c (このIDを非表示/違反報告)
な - わぁ…神作品見つけちゃった…夢主ちゃんをどちらかと言うと応援したい！更新無理無く頑張ってください！ (12月3日 8時) (レス) @page43 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
霜凪(プロフ) - ゆずなさん» ありがとうございます！また追々更新します (10月21日 10時) (レス) id: f1844d219c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜凪 | 作成日時：2022年9月2日 21時
