別世界の人間様 ページ36
*
目を開ければ、薄暗いＢＡＲについていた。
爆豪くんは諦めたのか大人しく、指示すれば従順にしてくれた。大切なコマだから傷つけないのは助かる。
「君の部屋はここ。明日また皆んなと話してもらうから、しっかり休んでね」
「…敵のアジトでのうのうと寝れると思ってんのか」
じとりとした目で私を睨んだ。
彼の警戒心を解こうとなるべくフレンドリーに話しかけるが、第一印象が悪いせいか全く意味はない。
私はソファに座り、爆豪くんを見上げた。
「いいあだ名してるね。私も呼んでいい？」
「いい訳ねぇだろ死ね」
「じゃあ、かっくんは？」
かっくんが少し目を見開いたあと、「死ね」と言ってベットに座った。
かち、かちと秒針の音だけが聞こえる。妙な沈黙が居心地悪くて私は話題を出した。
「ねぇ、君はヒーローなら誰が好きなの？やっぱオールマイト？」
「テメェヒーロー嫌いなのにんでんなこと聞くんだよ」
「好きなヒーローいるなら殺してあげよっかなって」
あはは、と笑ったら、かっくんはキメェと一蹴する。
「ねぇ、かっくん」
「ンだよ」
「君はヒーローになったら、私を殺すの？」
目を見開く彼に、失敗したと思った。
色んなことがあって可笑しなテンションになっているのか。話すのはよそう、ダメなことまで口走ってしまいそうだ。
「変なこと言ったね。あとでコンプレスさんと荼毘くん来るから」
じゃあね、と言う前にかっくんが口を開いた。
「デケェ声で叫べ、助けてって。したら、俺が何が何でもテメェも助けてやる」
改めてヒーローは別世界の人間だと感じた。
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霜凪(プロフ) - あさきさん» 今日か明日に出します！！ (1月15日 16時) (
レス) @page50 id: f1844d219c (このIDを非表示/違反報告)
あさき(プロフ) - 続編嬉しいです！！！ (1月15日 7時) (レス) @page50 id: 2e9509526a (このIDを非表示/違反報告)
霜凪(プロフ) - なさん» ありがとうございます、頑張ります！ (12月3日 9時) (レス) id: f1844d219c (このIDを非表示/違反報告)
な - わぁ…神作品見つけちゃった…夢主ちゃんをどちらかと言うと応援したい！更新無理無く頑張ってください！ (12月3日 8時) (レス) @page43 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
霜凪(プロフ) - ゆずなさん» ありがとうございます！また追々更新します (10月21日 10時) (レス) id: f1844d219c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜凪 | 作成日時：2022年9月2日 21時
