Episode６ ページ7
ちょいちょいと手招きをする相澤さんの横、つまり教卓の前まで行って皆の方を向く。
『うちはAです、宜しくお願いします。苗字はあまり好きじゃないので名前で呼んでくれると嬉しいな。』
簡潔に、それでいて分かりやすく。
どうだ完璧な自己紹介だったろう、とドヤ顔で相澤さんを見るとなんだか呆れた顔をしていた。
｢好きなもんとか、他にもあるだろ言う事…、！｣
そこまで言いかけて相澤さんはハッと目を見開いた。
本来なら名前の次にきてもいい程の情報____個性をどうするか決めていなかったのだ。
｢はいはーい！質問！個性なんですか！？｣
ピンク色の肌が特徴的な女の子が核心をついた質問をしてしまった。
『えっと、それは…その…』
ちらりと相澤さんを見ると、彼も考えていなかったのか少し頬が引き攣っていた。
『に、忍者です！忍者っぽいことは大体出来ます！』
名案だと言わんばかりに答えると、何故か教室に笑いが起きた。
え、え？なんで笑うの…？
｢あー…まぁ、そういうことだ。仲良くしてやれ。
色々聞きたいこともあるだろうし１限は好きにしろ。｣
そう言ってのそのそと寝袋にくるまる相澤さんに苦笑しつつも、私は自分の席へと向かった。
｢俺は上鳴電気、よろしくなA！今度お茶でも行こうぜ！｣
『よろしくね、上鳴くん。是非に！』
｢まじで？よっしゃああああ！｣
誘っといてその反応かい、と思わず突っ込みたくなったが何とか抑えた。
質問コーナー＊会話文のみです＊
芦｢彼氏はいるのー？｣
『いないよ〜』
切｢好きな食いもんは？｣
『オムライスかな。』
耳｢好きな曲は？｣
『音楽あんまり聞かなくて…おすすめ教えてくれると嬉しいな。』
峰｢スリーサイズは！？｣
『……。』
麗｢めっちゃ笑顔…めっちゃ笑顔…！！｣
飯｢忍者っぽいこととは具体的にどんな事だろうか！？｣
『水出したり、火出したり？分身も出来るよ。』
緑｢好きなヒーローは！？｣
『えーっと…オールマイト、かな。』
蛙｢私思った事を何でも言っちゃうの。Aちゃん、苗字を嫌いって言ってたけど何かあったのかしら？｣
『うん、あったよ。二度と…思い出したくも無い出来事がね。』
青｢ボクのことどう思う？｣
『えっと…キラキラしてていいと思うよ。』
｢ボクもそう思うよ☆｣
轟｢こんな時期に転校なんて何かあったのか？｣
『複雑な事情がありまして…。』
相｢……それ以上はもう止めてやれ。｣
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槐(プロフ) - れのさん» コメントめちゃくちゃ嬉しいです！もうすぐ続編いきます…笑 (2017年10月19日 16時) (
レス) id: 3f77ac56bb (このIDを非表示/違反報告)
れの - めっちゃ続き楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2017年10月19日 1時) (レス) id: c0904a4465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：槐 | 作成日時：2017年9月15日 21時
