Episode４７ ページ49
｢話はそれだけだ。俺ははあいつらに説教たれてくる、時間取らせたな。｣
足早に出て行ってしまった所を見ると、彼も少ない時間を削って私に話をしに来てくれたんだろう。
(とりあえず今日は疲れた…寝よう。)
素早く入浴を済ませてベッドに寝転がると瞬く間に瞼が重くなり、意識が遠ざかる。
次の日エンデヴァーさんの所へ行くと、轟くんが怪我で来れないという事を伝えられた。
…そうだとは思ったけどね。
結局その日は炎の使い方の応用を学び、少しだけパトロールにご一緒させて貰って終わったので最後にお世話になった事のお礼をして事務所を出る。
エンデヴァーさんがまた何時でも来いと優しい言葉を掛けてくれたので大きく頷いて家へと帰った。
こうして短くも長かった職場体験は幕を閉じ、翌日学校へ向かうと、
『ふっ、爆豪くん…っ』
｢笑ってんじゃねぇA！！｣
ベストジーニストの事務所に行ったという爆豪くんの髪型が綺麗に8:2に分けられていた。
(気まずいとかそう言うの忘れて笑っちゃった…。いやでもあれはないでしょ…ふっ！)
他の子達も、自分に合う事務所を選んだからか何かしら収穫はあったみたい。
｢…A。｣
『轟くん、どうかした？』
緑谷くんたちと話していた彼がどうして私の所に来たんだろうと頭を捻らせてみるも、特に何も浮かばなかった。
｢あん時、勝手に緑谷のとこ行って悪かった。｣
『…確かに、ヒーローなら目の前の事件の解決、一般人の避難誘導を優先すべきだと思うよ。』
｢Aさんっ、轟くんのお陰で僕たち…！｣
『…でも、�狠�かを助けたい�瓩辰撞せ�ちで轟くんが動いたのも分かってるから。』
轟くんを庇おうと緑谷くんが間に割り込んで来るけど、別に責めてる訳じゃない。
『かっこいいよ、�爛辧璽蹇辞瓠�
あの時、あの瞬間、轟くんは確実にヒーローだった。
緑谷くんと飯田くんにとってのヒーローだったんだと思う。
｢っ、A…俺、｣
眉が垂れて今にも泣きそうな表情の轟くんを見かねて頭をポンポンと撫でてあげると、不器用ながらに精一杯笑っているみたいで。
(こういう所は年相応なんだよね…可愛い。弟みたい…。)
｢ハイ私が来たってな感じでやっていくわけだけどもね。ハイ、ヒーロー基礎学ね！久し振りだ少年少女！元気か！？｣
(ヌルっと入ったなー…パターン尽きたとかかな？)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
槐(プロフ) - れのさん» コメントめちゃくちゃ嬉しいです！もうすぐ続編いきます…笑 (2017年10月19日 16時) (
レス) id: 3f77ac56bb (このIDを非表示/違反報告)
れの - めっちゃ続き楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2017年10月19日 1時) (レス) id: c0904a4465 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：槐 | 作成日時：2017年9月15日 21時
