Episode４３ ページ45
エントランスを抜けてエンデヴァーさんの待つ最上階に着くと、轟々と燃える炎が目に付いた。
『指名ありがとうございます。うちはAです、ヒーロー名はそのまま名前なので気軽にAと呼んでください。』
｢……轟焦凍、ヒーロー名はショートだ。｣
｢ふむ、Aと言うのか。まぁいい、来て貰って早々で悪いがしばし保須に出張し活動する！！市に連絡しろぉ！！｣
(轟くんのことはほぼスルーですか…。というか保須ってどこ？)
｢A、行くぞ。｣
『あっ、うん！』
サイドキックを引き連れてそう離れてもいない保須市に行くと、早速事件があったみたいだ。
｢A、焦凍！事件だついてこい。ヒーローというものを見せてやる！｣
その時、私と轟くんのスマホが同時に音を立てた。
『これ…って、現在地？緑谷くんからだけど…、』
｢ケータイじゃない俺を見ろ焦凍ォ！！｣
くるりと体の向きを変えて走り出す轟くんに、エンデヴァーさんがどこに行くんだと叫ぶ。
｢江向通り4-2-10の細道、そっちが済むか手の空いたプロがいたら応援頼む。
おまえならすぐ解決出来んだろ、友達がピンチかもしれねえ。｣
(これ、ヘルプってことだったのか。私も行きたいとこだけど…轟くんが行くなら大丈夫だよね。)
駆け出した轟くんの背中を見送り、事件のあった場所へと向かうとそこにいたのは目が四つある脳無だった。
『エンデヴァーさん、私は市民の避難を優先して行います。』
｢任せたぞ��A�瓠�｣
(コードネーム…そうだ私はヒーローなんだ…！今の私に出来るのは一般人の避難と、怪我人の治療くらい…、少しでもましになればいいけど…。)
ふと脳無の近くに目をやると逃げきれていないカップルらしき二人が襲われそうになっている。
『っ、瞬身の術！』
二人の間に入って腕を掴んで再び瞬身の術で離れた場所に移動し、安全な所まで誘導する。
『エンデヴァーさん、OKです！』
｢助かったぞA！！
ヒーロー殺しを狙っていたんだが…タイミングの悪い奴だ。存じ上げませんがそこのご老人、俺に任せておけ。｣
(ご老人…だけど、着てるのはたぶんヒーローコスチューム。だとしたらかなりの古株？)
その後も戦闘は続き、やはりと言うかなんと言うか…ご老人はヒーローだった。
｢虚仮威しの低温とはいえ、意識を保ったままでいられるのは初めてだな。｣
｢あんた気をつけろこいつは…、｣
その瞬間、脳無が炎を放出した。
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槐(プロフ) - れのさん» コメントめちゃくちゃ嬉しいです！もうすぐ続編いきます…笑 (2017年10月19日 16時) (
レス) id: 3f77ac56bb (このIDを非表示/違反報告)
れの - めっちゃ続き楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2017年10月19日 1時) (レス) id: c0904a4465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：槐 | 作成日時：2017年9月15日 21時
