Episode３２ ページ34
『目には目を、歯には歯を…
酸には酸を。』
《______START!!》
｢Aが相手でも遠慮しないよ！！｣
速攻、持ち前の運動能力の高さを活かして酸での攻撃。
飛んできた酸を避けて、足元のコンクリートを見るとほんの少しだが溶けていた。
(これならいけるかも。)
素早く印を組んで、口元に補助で手を添えて三奈ちゃんの足元に狙いを定める。
『
勢いよく口から吹き出した酸が、三奈ちゃんの足元のコンクリートを一瞬で穴へと変える。
そのまま吐き出し続けると段になったステージの一番下まで落ちたらしく穴の中から、
｢降参！降参するから出して〜！！｣
という声が聞こえた。
《芦戸の酸に対抗か！？二回戦進出はうちはAだぁぁぁぁ！！》
木遁の術を使って自分の腕から細い
｢助かったー！！｣
『ごめんね、三奈ちゃん。』
｢いいのいいの！バトルってそーゆーもんでしょ！！｣
嫌味になりかねない戦術も気にすることなく三奈ちゃんは、
｢私の分まで勝ってきて！！｣
と両手を掴んで激励までしてくれた。
(いくらアピールの為といえど今のは良くなかった。次はもっと気をつけよう…。)
泣きながらステージを直すセメントス先生にも謝罪を入れて、次の試合を見るべく座席に戻ることにした。
…した、けど。
放送をマイクさんに押し付けて抜け出してきた相澤さんに捕まり、お説教じみたものをされ…結局私が座席に戻れたのは切島くんとB組の子の試合が終わってからだった。
｢あ、Aさんお疲れ様！凄かったね！！｣
『ありがとう、緑谷くん。次って…、』
｢う、麗日さんとかっちゃんの試合だよ…。｣
声が上ずった所を見ると緊張しているみたいで、私まで緊張してきた。
《一回戦最後の組だな…
中学からちょっとした有名人！！堅気の顔じゃねぇ。
ヒーロー科、爆豪勝己!!
俺こっち応援したい！！ヒーロー科、麗日お茶子!》
『お茶子ちゃん…、』
(近接戦闘だと勝率はほぼ
________させてくれるかは、別として。
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槐(プロフ) - れのさん» コメントめちゃくちゃ嬉しいです！もうすぐ続編いきます…笑 (2017年10月19日 16時) (
レス) id: 3f77ac56bb (このIDを非表示/違反報告)
れの - めっちゃ続き楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2017年10月19日 1時) (レス) id: c0904a4465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：槐 | 作成日時：2017年9月15日 21時
