1 ページ3
昨日は変なお客様がいらっしゃったなぁ、
なんて思いながら授業を聞き流して、
隣に座る子のスマホから流れる歌が
『なんかあの人に似てるなぁ』
そう呟くと
｢え！？ほんま？！本人だったらうちやばいわー！｣
紹介してな、なんて言われたもんだから
難しいなぁと笑いながら席を立った
________
『また居る』
昨日と今日、なぜ唐突に毎日来るようになったのか
や、私が意識してるだけかな
だから毎日いるって考えるのかな
締め作業をしつつ、知らん顔をしていると
パタパタパタと走ってきた
｢あの！｣
『ﾋﾞｸｩ!!!』
｢あ、えっと、入荷まだなんですか？｣
『そー、、ですね』
｢まじかぁ…｣
ガックリとうなだれるから
なんだかお預けを食らった犬みたいで
少しふふっと笑ってしまった
｢あれ、おねーさん笑うんや｣
『や、私はロボットかなにかですか』
｢んふｯ笑｣
んふ、って笑い方可愛いなぁ
この人の笑い方私好きかも()
『入荷の確認取ってきます』
｢ええんですか！？｣
『お客様見ての通り誰もいませんから』
｢ほんまや！｣
何だこの人
不思議と話しやすい
しかも可愛い
マスクとメガネをしていて
顔は見えないけれど
茶色の髪の毛に
毛先が赤色でオシャレさんなんだなって
事務室へいき
発注用紙をペラペラとめくる
『あった』
次の日曜日入荷になっていた
『お客様ーｯ…あれ？』
事務室から戻ると
お客様の姿が見当たらない
帰ってしまったのかな
なんて思うと少し寂しかったり
｢ばァァ！！！｣
『んぁぁあ！！！』
｢あはははははｯ…はははｯ｣
『び、びっくりしたじゃないですか！！』
｢ﾋｯｸ…ｱﾊｯ…ふふふｯ…可愛ｯ…すぎ笑｣
可愛い、なんて言われたのは生まれて初めてで
顔に熱が集まっていく
｢あれ？照れとる？｣
『ち、違います！』
｢まぁええや、いつフルーツ来るん？｣
切り替えの早い方だなぁ
『えっと、次の日曜日ですね』
｢え、その日おらんやん｣
『そうなんですか？？』
｢いやいやいや、
菅さんが出勤ちゃうやろって｣
『え？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まさかたぬき - 杞憂さん» コメントありがとうございます！ 感想ありがとうございます泣 モチベーション上がりました！更新頑張ります^^* (2019年11月18日 21時) (
レス) id: 2a8dc0e667 (このIDを非表示/違反報告)
まさかたぬき - みりるさん» いゃぁぁぁぁぃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！ありがとうございますｯｯ！！ (2019年11月18日 21時) (レス) id: 2a8dc0e667 (このIDを非表示/違反報告)
杞憂 - なんか、可愛い恋だけど、少し切ない部分もあったりして、読んでいて面白かったです！続き待ってますね！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: c457855cc9 (このIDを非表示/違反報告)
みりる(プロフ) - うわぁああああああああああ好き (2019年11月9日 20時) (レス) id: 55c9b6283e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まさかたぬき | 作成日時：2019年9月14日 8時
