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『俺がその仮面取ったりたいなぁ…』



そう言って男らしい手が伸びてきた。
その手はすっぽりあたしの片頬を包んで、さらさらと移動する。



久しぶりの甘い空気に戸惑って何も出来なくて、さっきと同じようにまた固まるだけ。



そのうち頬を移動していた手はあたしの後頭部に移ってて。
距離も、その分縮まってて。



チラリと桐山さんを見ると、泣いてた面影は欠片もない。
その代わり溶けそうなくらいの熱い視線があたしの目に注がれていた。



「あ、の…」


『んー…?』



喋ったからか、桐山さんの視線があたしの目より下…
唇を見られてる気がする。



『なぁ、俺にしてや…誰にも取られたないねんけど…』



こんな、空のボトルが並んだ部屋で。
酔ってますって認めてるようなものの中で。



それでもあたしは、愛にすがりつきたかったのかな。



傾きながら近づいてくる顔を拒まずにゆっくり唇を重ねた。



寂しさとか、何かよく分からないものばかり入り混じった複雑なキス。
深くなっても、されるがままにして。



『ベッドは…?』


「…奥の部屋」



与えてくれる愛があるなら、もらっておけばいい。

.#31 ※→←.#29



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カジャリア(プロフ) - # 流 望 んさん» リアルの方で「いひゃはは」と何とも気持ち悪い笑いが出ました笑 そんなことを言われたのは初めてです…泣 かいててよかったあああ! (2017年11月14日 21時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
# 流 望 ん(プロフ) - カジャリアさん» いやいやそんな…!!カジャリア様の実力です…!これからも応援してます♪(WESTの小説界のTOPやと思ってます!!) (2017年11月14日 21時) (レス) id: 175c974560 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - 蒼さん» ありがとうございましたm(_ _)m 新作、すぐ出します笑 (2017年11月14日 21時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - # 流 望 んさん» ありがとうございました!流望ん様のコメントで頑張れました^^* (2017年11月14日 21時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白かったです。新作楽しみにしてます! (2017年11月14日 20時) (レス) id: 66b6be3986 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャリア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734  
作成日時:2017年11月3日 15時

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