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引き剥がすことも、もちろん歩を進めることも出来ず、ただ固まっていた。



『女の子、なんやから。女の子は男が守るもんなんやから』



耳元で聞こえる低めの声。
何であたしは今抱きしめられてるのかな。
こんなとこ…週刊誌にでも撮られたらまずいのに…



『俺好きな人ほっとかれへんよ…』



ギューっと更に強くなる力。
それと共に桐山さんから出てくる言葉は、どれもあたしに温かみをくれた。
好き、すらも…そんな単純な言葉さえも聞けていなかった気がするから。



〜♪〜♪〜♪



〜♪〜♪〜♪



『マネージャーさんやね、多分…』



そうだ。放り出して来てしまった。



「…すみません、ありがとうございます」



かかっていた腕をそっと外せば、そこだけ温かくなっていて。
冷たい空気が余計に冷たく感じられた。



「…はい」


金「どこにいるの?大丈夫?桐山さんが行ったように見えたけど…」


「…大丈夫です。戻りますから」


金「もうハヅキさんたちは帰したから。安心して来なさい」


「分かりました」



携帯をそっと放す。
前には心配そうな顔をした桐山さん。
こんなあたしでも…まだ心配してくれる人は居た。



「桐山さん、ありがとうございました。またお礼しますので」


『いや…あ、せや。じゃあお礼として、俺のこと真剣に考えてくれん?』


「…はい?」


『すぐじゃなくてええから…待っとる』



真剣な目に押されて、なんか成り行きで頷いてしまった。

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カジャリア(プロフ) - # 流 望 んさん» リアルの方で「いひゃはは」と何とも気持ち悪い笑いが出ました笑 そんなことを言われたのは初めてです…泣 かいててよかったあああ! (2017年11月14日 21時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
# 流 望 ん(プロフ) - カジャリアさん» いやいやそんな…!!カジャリア様の実力です…!これからも応援してます♪(WESTの小説界のTOPやと思ってます!!) (2017年11月14日 21時) (レス) id: 175c974560 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - 蒼さん» ありがとうございましたm(_ _)m 新作、すぐ出します笑 (2017年11月14日 21時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
カジャリア(プロフ) - # 流 望 んさん» ありがとうございました!流望ん様のコメントで頑張れました^^* (2017年11月14日 21時) (レス) id: 7a9558f5e1 (このIDを非表示/違反報告)
- とっても面白かったです。新作楽しみにしてます! (2017年11月14日 20時) (レス) id: 66b6be3986 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャリア | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734  
作成日時:2017年11月3日 15時

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