油断 ページ37
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特に用事のないトイレに寄って、もう時間を潰す術を持っていない俺は仕方なくあの9人の楽屋に向かう。
目黒、何か声かけてくれようとしてたのに。
あんな風に遮って悪かったな。
でも、Aのことだったらどうしよ。
俺、冷静に話聞いてやれるかな……。
一人で逡巡したって答えは出ないのに、頭の中は最近ずっとAのことばかり。
「おはようございます。」
ほら、考えすぎて遠くからAにめちゃめちゃよく似た声が聞こえるし。
今日の現場にはAいないって、俺の頭よ。
「あはは、目黒くん、その寝癖はちょっとおもしろいね。」
目黒「まじっすか？見えないから気付かなかった……。」
うわ、幻聴ですら目黒と仲良いのかよ。ふざけてんな。
「＿＿＿おかげで、頑張れる気がしてきたよ！」
目黒「それはよかった。俺、応援してるから。」
しかもいつの間にか、目黒はタメ口になってるし……。
はいはい。
仲がいいっていうのは分かった、って。
俺の妄想力、変なところで発揮しなくてもいいから。
くそ、佐久間といるせいで無駄に妄想力が育ってんじゃねーか。
幻聴を無視して歩き続けると、遠くから聞こえてきていた声にやがて近付いていく。
ん？近付く？
そして、さっきよりよく聞こえるところに来た時に、その違和感にふと顔を上げると。
渡辺「え？ガチでAと目黒？」
幸いまだ距離があったおかげで、俺のその間抜けな声が二人に届くことはなかったんだけど。
いや、妄想じゃないのかよ！
だとしたら、普通に仲良いじゃねーか！
きっつ！無理無理！
俺が行動できてない間に二人の世界作ってるとか！
マジで無理！
俺が並びたいその隣に、笑って立つ高身長のイケメン。
それだけでもしんどいってのに。
俺の視界に飛び込んでくる、とんでもない光景。
渡辺「……っは、？」
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たぬ(プロフ) - まいさん» 最後までお読み頂きこちらこそありがとうございます！そして素敵な感想まで…！とってもうれしいです。また是非別の作品も読んでいただける様がんばります！ (5月15日 20時) (
レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
まい - とても読み応えがあって、一気に読み終わってしまいました…！とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (5月14日 20時) (レス) @page48 id: 1f1c71775c (このIDを非表示/違反報告)
たぬ(プロフ) - rinaboyaさん» コメントありがとうございます！！そう言って頂けてすごくうれしいです。更新頑張りますので引き続き読んでいただけたら幸いです。 (2022年6月3日 18時) (レス) @page9 id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
rinaboya(プロフ) - とても見ててドキドキします！！このふたりがこれからどうなるのか楽しみです！！ (2022年6月1日 19時) (レス) @page8 id: a9150a3a31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぬ | 作成日時：2022年5月30日 22時
