可能性 ページ30
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深澤「まーだからー、そういう行為がってより、"誰にどう思われたか"が翔太にとっては重要だったってことじゃない？」
渡辺「誰に、って」
そんなの、Aしかいない、けど。
渡辺「は、Aが関係してるって言いたいわけ？」
深澤「さぁねぇ？」
目の前のふっかは楽しそうにそう言うと少し残っていた自分の生ビールを飲み干して、「生一つ〜♪」って変な歌を陽気に歌いながら、追加で生ビールを注文してる。
意味わかんねー。
宮舘「……高校の時、Aさんと図書室で会ってたこと、最後まで教えてくれなかったよね。」
渡辺「は？！なんで今更そんなこと、」
深澤「ふはっ、かっわいいー。独占欲？翔太もベタだねぇー」
宮舘「……そういえば昔、Aさんに、"私より友達と居た方がいいんじゃない？って言われてムカついた"って、言ってたこともあったよね。」
渡辺「いや、今更なんだよ！！っ、確かにそんなこともあったけど、」
深澤「えー？何それ？かわいいじゃん！わら」
……今日は確実に、人選ミスだ。
誰だ、さっき、こいつらは口が堅いから選んだって言った奴は。
涼太から高校時代の話が出る度に、ふっかが異様に楽しそうにくいついてくる。
こいつのこの明らかに楽しそうな顔は、人をからかおうとしている時の顔だ。
渡辺「別に！！あの時は、あいつが勝手に勘違いしてきたから、ムカついただけ、で……」
あれ？
それって、今日の出来事と似てる、？
渡辺「俺にとっては大事な時間だったのに……あいつにとってはそうじゃなかったのかもって、思ったら、……悔しくて……悲しかった、から……？っ、」
確かに、あの時の、イラつきに近い。
俺は誰にでも優しいわけじゃない。
誰が相手でも、今日みたいに切れるわけじゃない。
そこにいたのが、迫られて困ってる相手がAだったから、俺はあんな風になったんだ。
なのに、当の本人からは「嘘だってわかってる」って言われて、"Aが俺のものになることなんて嘘でしか有り得ない"って言われたような気がして……
それが無性に、モヤモヤしたんだ。
渡辺「……なんで、」
待て待て待て。
なんで、それで、モヤモヤするんだ……？
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たぬ(プロフ) - まいさん» 最後までお読み頂きこちらこそありがとうございます！そして素敵な感想まで…！とってもうれしいです。また是非別の作品も読んでいただける様がんばります！ (5月15日 20時) (
レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
まい - とても読み応えがあって、一気に読み終わってしまいました…！とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (5月14日 20時) (レス) @page48 id: 1f1c71775c (このIDを非表示/違反報告)
たぬ(プロフ) - rinaboyaさん» コメントありがとうございます！！そう言って頂けてすごくうれしいです。更新頑張りますので引き続き読んでいただけたら幸いです。 (2022年6月3日 18時) (レス) @page9 id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
rinaboya(プロフ) - とても見ててドキドキします！！このふたりがこれからどうなるのか楽しみです！！ (2022年6月1日 19時) (レス) @page8 id: a9150a3a31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぬ | 作成日時：2022年5月30日 22時
