衝動 ページ11
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宮舘「……全く。酒で潰れてる場合じゃないだろ？」
渡辺「、べつに」
宮舘「Aさんのこと。いつまで自分の気持ちに気づかないふりするつもりなの？そんなんじゃ、目黒やふっかに取られちゃうよ。」
渡辺「は、」
なんでそこで、目黒とかふっかの名前が出てくんだよ。
確かに、今日、楽屋で好きだとかかわいいとか騒いでたけど！
しれっと2人とも名前で呼んでたりしたけど！
そんなの、俺だって、言わなくても思ってるし！！
渡辺「べつに、俺、あいつのことなんてなんともっ！」
でも、そんな自分の気持ちを他人に、ましてや幼馴染に言うのは恥ずかしすぎる。
俺の口から出た言葉は、思っていることと真反対の言葉だった。
だけど、酔っぱらいの思考っていうのはほんとに短絡的で。
涼太に煽られるようにしてそう言い放った俺は、勢いよく席を立ち、言葉とは裏腹に千鳥足ながらもAを探し始めていた。
宮舘「ちょ、翔太危ない！あ、」
―――ドンッ！
渡辺「いって、」
「あ！すみません、」
渡辺「……A」
「え？っ、」
ぶつかった相手は、酔っ払った頭で探していた相手。
Aの手にあったハンカチが、ぶつかった拍子に床に落ちていくのを俺は拾うこともできなくて。
ただ、思わず、久しぶりに呼んだ彼女の名前。
ぶつかった拍子に香ったのは、懐かしいAの匂い。
……忘れたなんて嘘だ。
……ムカつく、けど。
渡辺「なんで、今更……」
自分でも情けない声でそう言った自信はある。
しかも、何も悪くない彼女を責めるように。
渡辺「せっかく、忘れかけてた、のに……」
やっと忘れられそうだったのに。
なんで今更、こんなにイライラさせるんだよ。
俺はそう呟きながら、静かに夢の中へ落ちていった。
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たぬ(プロフ) - まいさん» 最後までお読み頂きこちらこそありがとうございます！そして素敵な感想まで…！とってもうれしいです。また是非別の作品も読んでいただける様がんばります！ (5月15日 20時) (
レス) id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
まい - とても読み応えがあって、一気に読み終わってしまいました…！とても面白かったです。素敵な作品をありがとうございました。 (5月14日 20時) (レス) @page48 id: 1f1c71775c (このIDを非表示/違反報告)
たぬ(プロフ) - rinaboyaさん» コメントありがとうございます！！そう言って頂けてすごくうれしいです。更新頑張りますので引き続き読んでいただけたら幸いです。 (2022年6月3日 18時) (レス) @page9 id: dc32266bd7 (このIDを非表示/違反報告)
rinaboya(プロフ) - とても見ててドキドキします！！このふたりがこれからどうなるのか楽しみです！！ (2022年6月1日 19時) (レス) @page8 id: a9150a3a31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぬ | 作成日時：2022年5月30日 22時
