【wrwrd】君と同棲企画 (ページ18)

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｢なんかさ、｣

『ん？』

｢最近、あんまりAと話せてなかったなって思ってる｣

『あぁ…ごめんね、最近忙しくて』

｢うん、わかっとる。わかっとるから、無理してないかな～って。

忙しいのに帰ってきたらご飯作ってくれて、こっちが手伝おうとしても笑って大丈夫って言うんやもん｣

『だって、ほら…やっぱ家事はしっかりしなきゃなって思うし、ゾムは動画投稿とかもあるでしょ？だからいいの』

｢…すまんな｣

ｺﾄｯと音をたて、生姜湯の入ったマグカップを置いてくれるゾム
2人で同棲をしようと言って買い物に行った時に見つけて買った、黄緑色のマグカップとピンク色のマグカップだ
隣に腰掛けたゾムの表情はこちらを気遣うような優しく、私を安心させる顔をしていた

『ありがとうゾム。………ん、』

｢？あ、もしかして飲みにくかった？ちょっと待ってな、蜂蜜入れたら飲みやすくなるで｣

顔を見ただけで理解してくれて、蜂蜜をﾄﾛﾘ…と入れてくれる
綺麗な黄金色になり、キラキラと輝いて見える

｢Aのことさ今度紹介したいねんな、あいつらに｣

『そっか、そう言えばお名前知ってるだけで会ったこと無いもんね』

｢でもな～、会ったらあいつらうるさそうやな。鬱先生とかコネシマとか、シャオロンとか色々言ってきそうでなんとなく嫌やわ｣

『ふふw確かに動画でも弄られてるもんねw』

｢ほらもう…バレてるもん…いやや……｣

顔を真っ赤にして手で覆うゾムを見て思わずくすくすと笑い声が止まらない