メモリー4※ ページ33
その時私はゾクッとした感覚に陥った。
誰かに見られている。
この場で私に目を向けるのは普通だけど、話の中心であるし。
でも、これは、そういうのじゃない。
あいつ、あいつの目。
言うな。
言ったら殺す。
そう言いたいんだろう。
でも、私には母さんがいたから震えてでも言った
目を閉じてハッキリと。
母さんのように。
「＿＿＿＿佐原せんせいが昨日私の顔を叩きました。」
その場は静寂となった。
耳鳴りがするほどの静寂。
母「っ、A、他にされたこと言える？」
母さんの心の通った声は目を閉じてても分かる。
心が落ち着く。
「服を脱がされて、手で触られて、それで、舐めろって言われて飲まされて逃げてっ」
私の目はもう開けられなかった。
ただ、震えて、涙を落として。
そんな時あいつが言った。
佐原「＿＿＿＿何のことですか？」
私はびくっとしてから前髪のすき間からあいつを見た。
すると、本当に何食わぬ顔をしてそう言った。
なんでそんな嘘をつけるのか甚だ疑問だった。
そこから私の生活はグルグルミキサーに入れられたようにグチャグチャになった。
佐原は別の学校に飛ばされただけで捕まらなかった。
そして、あいつを気に入ってた生徒にうそつきと言われて虐められた。
仲の良かったみんなも全員私を無視した。
母さんも他の保護者に白い目を向けられた。
私たちの肩身は狭くなった。
人間は簡単に手を裏返してくるのだと、小4で味わった。そして、母さんは仕事場にその一件を誰かに言われて一気に距離を置かれた。
もう限界だったんだろう。
母さんは飛び降りた。
その時、母さんに言われた。
「ちぃちゃん、ごめんね。ママ、もう疲れてもう一歩は無理だ。」
その後、私は英治くんの家に厄介となった。
私はもう、誰も信じないと酷く小さな存在でありながらひどく大きな呪いを持っていた。
だから今まで、誰にもすがろうとしなかった。
信じたいだなんて1ミリも思わなかった。
でも、彼の、声や瞳や顔が、
私をまたそっちに引っ張っていた。
『一歩お疲れ、さぁまた明日一歩』
あの時から私はまた一歩ができない。
でも、彼なら、私にまた一歩を。
そんな期待を持ってしまった。
彼の言葉は酷く熱く優しく強い。
私の目を覚ますには充分。
＿
＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿
私は涙をぐっと止めて彼に目を向ける。
彼は目を逸らさないでいてくれた。
そして、かすれ気味の声で私は言った。
「私、グルさんと仲間になりたいっ」
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D(プロフ) - ルキさん» はい！実は個人的にどっちにしようか悩んでなんか他の方々と同じ書き方するのつまらんと思ったしだいです！ご質問ありがとうございます！よりよい話になるよう精進致します！ (2019年6月20日 16時) (
レス) id: 5255f6ffa2 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - めちゃおもろいです！欝じゃなくて鬱ですよ…！わざとそうしてるのならすいません…！ (2019年6月16日 2時) (レス) id: f38841be90 (このIDを非表示/違反報告)
晃夜(プロフ) - ハルさん» 読んでくれてありがとうございます。更新遅くてすいません。早めに投稿できるよう善処します。好きです。笑 (2018年3月6日 14時) (レス) id: 153c465e30 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 好きです 頑張ってください！ (2018年3月6日 6時) (レス) id: 9915f5d63f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこ x他2人 | 作成日時：2017年4月15日 16時
