時透無一郎の許嫁 弐

バレンタイン編 ページ50

無「兄さん、兄さん！」



有「なんだよ。朝からテンション高いな。
帰ってから疲れて宿題やれなくても
俺は手伝わないぞ？」



無「えー、兄さんのケチ！

兄さん、今日何日か知ってる？」


有「二月……十四…なるほどな。」


無「兄さんもチョコ貰えるかもよ？
Aから。」


有「へ〜。」



無「反応薄っ！Aからの欲しくないの？」


有「別に。そういうのってカップルがイチャイチャする為のだろ？だから俺には関係ない。」



無「兄さん独り身だもんね。早く彼女作ったら
いいのに。」



有「お前と一緒にするな。」




無「面白くないの。」





A『どうしたの、二人とも不服そうな顔して。
特に無一郎。有一郎はいつも通りな気がしなくも無い様な
そうじゃない様な……。』


有「今日の事を思えば気も重くなるだろう。」



A『あ〜、二人ともモテるからね。
疲れるよね。』



無「僕は断るよ？
Aから貰えたら充分だし、A以外のは
要らない。」


A『もちろん無一郎には用意してるよ？
あとは有一郎と女友達だけ。』

無「良かったぁ。」








無一郎はもとい、友チョコを貰った有一郎も
一日中上機嫌だったそうだ。

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