LIFE 38 ページ2
「はい、これ。どっちがいい？」
「あ、ありがと。うーん…じゃあこっち」
駅を降りてついたのは、近所の公園。
自販機から戻って来た海人くんから、ジュースを受け取り、二人でベンチに腰掛ける。
プシュっとプルタブを開けて、渇いた喉へと流し込むと、舌の上で炭酸が弾けて気持ちいい。
「楽しかったねー。今日」
「うん…。誘ってくれてありがとね」
色々あったけど、凄く楽しかった。
もうすぐお別れしちゃうんだなって思ったら凄く嫌で、ジュースをちびちびとゆっくり飲む。
「あ、これ美味い」
「何それ？」
「この間出たばっかなの。新作だって」
「へぇ……。私も今度買おうかな」
「じゃあ一口飲む？」
「え、いいよいいよ!! 大丈夫！」
「遠慮しなくていいって！ほら!!」
「え、いや…………!?」
半ば無理矢理、無防備に空いた口に海人くんのジュースの飲み口がつけられ、そのまま飲み物を流し込まれる。
口の中のがいっぱいになった頃、
タイミングを見計らって海人くんが缶をさげて
『はい、ごっくんして〜』と笑ってる。
言われた通りごっくんする。
すると口いっぱいに広がったのは、苺の味。
缶の表面には、＜果汁100％＞と書かれていた。
「……美味しい」
「だよね！だよね!?」
「いちごみるくは飲んだことあったけど、ただの苺ジュースって飲むの初めてかも…」
「ほんとそれ！カイ、もう一個買って来るね！」
そういってまた自販機へと向かう海人くん。
え……、それって私の飲みかけ、
もう飲みたくないってこと…？
二つの缶ジュースをもって、愕然とする。
すると、振り替えって海人くんが叫んだ。
「それ、残り少ないからカイが飲むね！西野は新しいの飲んで！それと、そっちもちょーだい!!」
そう言って指差すのは、私がもらったソーダの缶ジュース。
ジュースと海人くんの後ろ姿を交互に見て、
今度は煩悩に襲われた。
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ぱる(プロフ) - RN，RHさん» コメントありがとうございます！最近開いてなくて、レス遅れてしまいました( > <。) なるべくたくさん更新出来るように頑張りますね！ (2015年8月17日 17時) (
レス) id: 3090a1866b (このIDを非表示/違反報告)
RN,RH - 超おもしろい！大量更新期待してます！廉くん最高です！ (2015年8月13日 21時) (レス) id: 70273ccb2f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - ぬんぬん♪さん» ありがとうございます!! 廉くんメインなんですけど海人くん目立っちゃってますねw 私が好きなので(-_-;) これからも本作品にお付き合いください♪ (2015年8月11日 14時) (レス) id: 3090a1866b (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - LOVE利さん» ありがとうございます！これからもっと頑張って面白いものにしていきます！ (2015年8月11日 14時) (レス) id: 3090a1866b (このIDを非表示/違反報告)
ぬんぬん♪(プロフ) - やばやばやばやばッッかいれんやばッ！心臓が止まりそうですぅッッ！！ (2015年8月11日 12時) (レス) id: a52fda265c (このIDを非表示/違反報告)
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