ほっとけない同期【Tomohiro.K】

ドキドキ３ ページ3

「ありがとう」




口の中におにぎりを頬張りながら、



お茶を飲んどる。





「私の好きな味玉のおにぎり〜」




って、嬉しそうに食うてるけど、



相変わらずデスクの上も、



書類とかめっちゃ積んてであって、



めっちゃ乱雑。







「デスクの上片付けな、

もうすぐ雪崩れ起きるで」




口に詰め込みすぎて



返事出来ひんくて、



頷きだけで返事しとるし、



『また言われた〜』みたいな



ちょっとめんどくさい顔しよる。






「今日も神ちゃんオカン活躍してるやん」




後ろから照史くんの陽気な声で話しかける。




「うわっ

味玉のおにぎりめっちゃおいしそうやん

一口くれへん？」





「これはトモが私のために作ってくれたから

ダメです

食べれるのは、同期の特権です」







ヤバっ



めっちゃ目の前で嬉しいこと言うてくるやん




顔ニヤけそうなんやけど





「神ちゃん、オレの分も作ってくれへん？」




「照史くんのお願いでも

これは同期の特権で

Aだけに作ってるからアカンな〜」







ゴメン、照史くん先輩やのに。



でも、今オレちょっと調子乗っとるから、



もうちょっと乗らせたまんまにしといて。






ブーブー言いながら去っていく



照史くんの背中に謝りながら



今度お詫びのものを作って持っていこうと、



誓ったボクなのでした〜

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