17.ごめんね -You- ページ18
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しばらく歩いて駅に着き
人もまばらな地下鉄のホームで、２人で電車を待った。
特に何を話すでもなく
なんとなく無言で、お互いに反対方向のホームをぼんやりと眺めたままで。
すると、向かいの電車の到着を知らせる短い音楽が、
閑散としたホームに響いた。
生暖かい風が吹いて、反対方向の電車がやって来る。
電車の音にまぎれて、ニノがポツリと
「ごめんね･･･」
って呟いた。
ニノ「昨日のこと･･･ホントごめん。」
A「も〜、いいって！忘れてよ！！私も酷いこと言ったし。」
ニノ「あれね、俺の本心とかじゃないからね？ただの八つ当たり。」
向かいの電車を眺めていたニノが、
私の方を向いて、真っ直ぐに見つめる。
色素の薄い、茶色の瞳｡
ニノ「Aのこと、全然、でしゃばりとか思ってねぇし。」
A「わかってるよ･･･大丈夫。」
ニノ「可愛げが無いのは、俺も一緒だし？」
A「ふふっ･･･そうだね。素直じゃないトコとか？」
ニノ「でも俺、素直じゃなくても頑張ってる子、嫌いじゃないですよ？」
(･･･さっきの相葉くんと、同じ内容のセリフなのに。)
頑張ってる子を『好き』だと素直に言える相葉くん。
『嫌いじゃない』って表現するニノ。
走り始めた反対方向の電車の風で、
ニノの前髪がフワっと揺れた。
私を見つめる薄茶の眼差しは
昨日と違って、柔らかくて とても優しい。
ニノ「A、休み明けから、同じ部署で宜しくね。」
A「･･･うん！ハードらしいけど、一緒に頑張ろーね！！」
ニノは、私の最寄り駅まで
私の荷物を持って送ってくれた。
“家まで送る”と言われたけど、
近いからと丁重にお断りして。
またヒョコヒョコ改札を抜けていく姿を見送って
振り返って笑うニノに、私も笑って手を振って
その ちょっと猫背な後姿が見えなくなるまで、
私はニノの背中を ずっと見つめていた。
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Akiha*(プロフ) - いでさん» こっちにも感想頂いてたんですね!!��(ﾟДﾟ)ありがとうございます♪頭が良いから裏まで見えちゃうけど、その分自分の周りの人を守ろうとする、そんな優しさを持ってるニノちゃんのイメージです(〃∇〃)ツンデレって言うか・・・まぁ、カッコイイってことですね！ (2013年12月10日 9時) (
レス) id: 5c503cd530 (このIDを非表示/違反報告)
いで(プロフ) - Akihaさんの『すべてを見透かす可愛げの無いにのちゃん』素敵です(o´Д`)=з恋が始まって実る瞬間までが一番楽しくて胸躍ります(ﾊｧﾄ)続きも楽しみです(ﾊｧﾄ)読んできまーふ！ (2013年12月6日 19時) (レス) id: 6002dd4d20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Akiha*
| 作成日時：2013年11月23日 11時
