16.帰り道 -You- ページ17
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研修終わりの夕方から始まった打ち上げは
そう遅くならない程度にお開きになった。
眠そうな大野くんと、松本くんはＪＲ。
相葉くんとニノは別方向。
由梨と櫻井くんは地下鉄。
私は･･･家まで１本で帰れる地下鉄の駅まで、少し歩くことにした。
４月の夜は、どこか花の匂いを含んでいるようで
髪を撫でる春の夜風が 心地良い。
ターミナル駅のネオンに、微かに足元を照らされながら
私は皆に手を振ってから、背を向けて歩き出した。
と、少し歩き出したとこで、
後ろからヒョコっと猫背の人影に抜かれる。
彼はくるっと こちらを振り返ると
少し首を傾げるようにして微笑んだ。
ニノ「Aちゃん。送っていきますよ。」
A「いいよ。だってニノ、別方向じゃない？まだ早い時間だし、私、大丈夫だよ？」
ニノ「女の子なんだから、たまには素直に甘えなさいな。･･････ホレ。」
そう言ってニノは、ポケットに入れていた右手を出すと
私が持っていたバッグを１つ持って、そのまま歩き出した。
A「ねぇ･･･大丈夫だって。荷物も自分で持てるし。」
ニノ「“守銭奴ニノちゃん”がタダで送ってくれるなんて貴重よ？」
そういって笑うニノに、
つられて笑いながら一緒に歩き出す。
A「･･･相葉くんに何か言われて来たの？」
ニノ「別に？自分の意思ですよ？」
A「そ？さっき相葉くんに『ニノと仲良くして』って言われちゃった。」
ニノ「相葉さん、“心配しい”で“気ぃ使い”だからね。」
A「優しいよね。ニノのことも、私のことも、心配してくれてさ･･･。」
ニノ「“優しくって、少しバカ”なのが相葉さんですからね。」
そう言って、機嫌良さそうに「ンフフ」と笑うニノ。
どこから舞い散ってきたのか
足元を、薄紅色の花びらが数枚、ふわりと舞って飛んでいく。
研修に必死で気付かなかったけれど
季節はもう、すっかり春で
私達を包む空気も、夜なのに少し暖かい。
私は、ニノと並んで、駅までの道を歩いた。
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Akiha*(プロフ) - いでさん» こっちにも感想頂いてたんですね!!��(ﾟДﾟ)ありがとうございます♪頭が良いから裏まで見えちゃうけど、その分自分の周りの人を守ろうとする、そんな優しさを持ってるニノちゃんのイメージです(〃∇〃)ツンデレって言うか・・・まぁ、カッコイイってことですね！ (2013年12月10日 9時) (
レス) id: 5c503cd530 (このIDを非表示/違反報告)
いで(プロフ) - Akihaさんの『すべてを見透かす可愛げの無いにのちゃん』素敵です(o´Д`)=з恋が始まって実る瞬間までが一番楽しくて胸躍ります(ﾊｧﾄ)続きも楽しみです(ﾊｧﾄ)読んできまーふ！ (2013年12月6日 19時) (レス) id: 6002dd4d20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Akiha*
| 作成日時：2013年11月23日 11時
