【ユーリ!!!onICE】僕のそばに…【男主】 (ページ6)

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6話ページ6

突然大きな音を立てて露天風呂の扉を開けたのは、少しぽっちゃり……？した勝生くんだった。急いでいたのか、湿気で曇った眼鏡をしていて、いつも愛用しているコートを着っぱなしだ。どうせ、勝生くんのお父さんかお母さんから雪かきしてくれと起こされてそのまま外に出かけたのだろう。勝生くんはぼそっと、

「ヴィクトル……。何でここに？」

　”ヴィクトル”……、彼は確かにそういった。僕の予感は的中してしまった。僕と勝生くんはびっくりしている。そんな様子とは別に、隣に座っていた外国人が突然ザパッと立ち上がり、勝生君に向かってこういう。

「Yuri!From today I will be your coach！Let's win the Grand Prix finals！(勇利！俺は今日からお前のコーチになる。グランプリファイナルで優勝させるぞ！)」

「え、えぇええええええええええええ！！！！？？？」

『え……』

　にっこりと微笑んだ彼……、ヴィクトルはぶるっと身震いをしてその場に座った。コーチになる。ヴィクトルは確実にそういったのだ。

『You,It is Victor.(あなた、ヴィクトルっていうんですね)』

「Did you not know?(知らなかったのかい？)」

『I was expecting, but I did not think it was real.(予想はしていましたが、本物だとは思いませんでした)』

「Is it so……(そうなのか……)」

　彼は少し悩んだ後、「お先に失礼するね」と言って、腰を抜かした勝生くんを支えて先にお風呂からあがっていった。僕はというと、まだ信じられなかった。あの勝生くんにヴィクトルがコーチをやるだなんて。でもどうしてだろう。勝生くんが何かやらかしたのだとしか思えない。

　顔をお湯につけてブクブクとした僕は、のぼせてしまうとまずいと思い、まだ着替えているヴィクトルを遠目に見つめて先に戻っていった。

　ミナコ先生が到着した。もちろん僕が呼んだ。「ヴィクトルが来日している。場所はゆ～とぴあかつき」とだけ送って、僕はのんびりとテレビを見ながらカツ丼を食べていた。なぜこんな時間まで残っているのかというと、家の鍵を家に忘れてきてしまったからだ。そのせいで家に帰れない。そのことを勝生くんのお母さんに伝えると、問題ないといって僕を泊めてくれるといった。この家族は優しい。

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　英語入れるのめんどくなったので、全部日本語表記にしますね。
いつの間にかHit数がこんなに……！ありがとうございます！！
主人公設定はもう少し先に。