1話 ページ1
────バンッッッ!
けたたましい音と共に
あんていくの扉が開かれる
「………珈琲くださ…い…」
それだけ言うと店に入ってきた
男の人(?)はそのまま倒れた
「えっ…!だ、大丈夫ですか!?」
慌てて体を揺さぶるが反応はない
「うるさい、そいつ来た時いつもそんなんだから
とりあえず邪魔だから奥に連れてって」
董香ちゃんはそれだけ言うと
テーブルを拭くのを再開した
「…とりあえず、奥に連れて行けば
……いいんだよね…?」
菫香ちゃんを見ると早く行けとばかりに
顎でドアを示される
腕を肩にかけて持ち上げる
重いということはなく、むしろ
ちゃんと食べてるのか心配になるほどだった
・
・
・
とりあえずソファに寝かしてから
店に戻ると丁度菫香ちゃんが
珈琲を入れているところだった
いつもより真剣な眼差しで入れている様子を
見るとだいぶあの人のことを好いているのが分かる
僕が見ているのに気づくと
思い切り顔を顰めた後舌打ちをしてきた
小さい声で「…きも」って言ったのは
僕の耳にしっかり届き、彼女もそれを狙っただろう
「おい、これ持ってけ」
これ以上逆鱗に触れないよう
黙って珈琲を運ぶ
お客さんがいなくて本当に良かった
「っ……」
僅かに後ろに引っ張られる感覚があり
振り向くと菫香ちゃんが服の裾を引っ張っていた
「…その……感想聞いてこなかったら、殺す」
耳まで赤くしながら言うと
すぐに後ろを向いた
モテたりするんだろうなとか
思ったりはするけど
如何せん言動が行動に合わさっていない
あまりにもミスマッチ過ぎる
これでは1000年の恋も冷めるというものだ
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金木くん視点でしたー
喰種の最推しはウタさんです
2番目はみんな大好き習さんです
喰種はキャラも魅力的すぎる
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作者名:鶯難民 | 作成日時:2018年6月28日 0時