7話 ページ7
長内くんと別れた後
適当に路地裏をブラブラしていると
エマ「ッいや!」
女の子の小さな悲鳴が聞こえた、
がどうでもいいと思い来た道をUターンしようとしたとき
[やめなよ!その子嫌がってるでしょ!]
そんな風に弱いくせに面倒ごとに突っ込んでいく、困っている人を見過ごせない”アイツ”の事を思い出した。
『ッはぁ、わかったよ』
悲鳴が聞こえた方に走り出し女の子の腕を掴んでハァハァ言ってるオッサンに飛び蹴りを喰らわす
女の子の方を見ると怖かったのか身体が震えてた。
『・・君のお家どこ〜♪』
今自分が出来る精一杯の笑顔で言う
「な、なんだね君は!!」
さっき蹴り飛ばしたオッサンが怒鳴りながら、
此方をにらみつけてくる。案外タフだなぁ〜
『へぇ〜♪オッサン案外タフだね
グイッ・・・悪いけどさぁこの子俺のだから
次、少しでもこの子に近いたら
・・・ぶっ殺すから』
女の子の肩を抱き寄せオッサンを睨み付けると
オッサンは走り去っていた
出来るだけ怖がらせないように"アイツ"がするように優しく
『大丈夫だった?』
エマ「うん・・・ありがとう」
言葉ではそう言ってるが顔には不安が残っていた。そして俺は気付いたら頭を撫でていた。
『ナデナデ・・・ここら辺物騒だから送っていくよ♪』
誤魔化すように後付けした言葉、物騒ってお前が言う?だよな〜。そう思い女の子を見ると温かい笑顔をしていた。
女の子はエマちゃんと言うらしい。
エマ「Aの目って青いけど外人なの?」
自分より少し背が小さいその子は俺の目を見つめそう聞く
『いや、多分ハーフだよ〜♪』
エマ「ふぅん、綺麗だと思う」
『!・・・そっか、ありがとう』
ダメだ、どうしても"アイツ"と被ってしまう
あの子・・・タケミチくんもエマちゃんもどこか"アイツ"に似ていた。
エマ「どうしたの?」
『ン?何が〜♪』
エマ「・・・ねえ携帯貸して!」
『いいよ〜♪はい、どうぞ』
そう言いわたすと
エマ「ありがとうカチカチはい、これウチの番号だから」
『んぇ?』
エマ「じゃあウチの家此処だからバイバ〜イ」
・・・本当に似ているな特に自由で明るいところが
5人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:灰咲 | 作成日時:2021年7月7日 13時