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眠り姫 ページ15

【#51 side】

51「おーい、先輩、、」

先輩のポケットから鍵を取り出して家に入り、ベッドの上に降ろす。
先輩はまだ寝てる。

51「先輩、俺帰りますよ?」

『ん、ちょく、待って』

急に起き上がった先輩は、ベッドのふちに腰掛けていた俺にもたれ込んできた。

51「せんぱっ、そんなことしたら、落ちます────」

『ちょく、行かないで?』

51「大丈夫です、行かないですって」

『やだ……ちょく、こっち来て』

51「先輩────泣いてるんですか?」

目から雫。

『ちょく、お願い、離れないで?わたし、きえちゃう……』

51「離れません、離れませんから、泣かないで」

俺が辛いんだ。

その時、ガチャっと扉の開く音と誰かの足音がして。



7「おい!大丈夫か?」

51「あ、あの、」

『遥さん、わたし』

7「うん、わかってる、大丈夫やから、な?」

51「うさ先輩が、その」

7「飲むとこうなるんよ、ほらうさ、水のんで寝とき」

『遥さん、』

51「いつも────ですか?」

7「普段からさ、うさも色々あるから。いっぱい飲んで忘れたいねん。そして、飲んだら寂しいのが爆発してな────上手く言えへんけど、」

『遥さん、わたし、もう』

7「大丈夫大丈夫、泣かんといてな」

51「うさ先輩」

7「きっと、不安なこと全部思い出すねん。」

『遥さん、』

7「はいはい」


51「えっ、」


2人の唇が、くっついた。


7「うさな、忘れとんねんこのこと」

51「え、え、キス?」

7「寂しくさせんように。きっと、卓さんらもやっとるんやないかな」

『ありがとう……遥さん、』

7「あとは頼むわ、もう大丈夫」


結局二人きり。


『ちょく、』

51「はい」


先輩達みたいに、唇には出来ないけど。

おでこに軽く、


『おやすみ』


のキス。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

(『すきだよ』)

(忘れてるって、明日には)


眠り姫はさびしがりや

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暖希 - @さん» 言い方がキツくないですか? (2018年8月7日 23時) (レス) id: 1b3cb3793c (このIDを非表示/違反報告)
@ - オリジナルフラグ外さないなら違反報告するねー (2018年6月26日 0時) (レス) id: 983e93863b (このIDを非表示/違反報告)
かんかん蜜柑 - 初めまして。いつも楽しく拝見しております。うさちゃんのふわふわした可愛さに和んでます。これからも更新頑張ってください! (2018年6月16日 9時) (レス) id: 4978232a48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆ | 作者ホームページ:https://marshmallow-qa.com/yuyu_10  
作成日時:2018年6月11日 20時

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