EXO短編集 (ページ30)

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アルバム５ページ30

「ギョンス、ココアでいい？」

KS「うん、ありがとう」

ギョンスはいま、私の家にいる

といっても、一人暮らしだから家に私とギョンスしかいない

外はまだ寒く、立ち話はきついということで、私から「私の家に上がって話そう」と切り出した

コト＿＿＿＿＿＿

「どうぞ」

KS「ありがとう」

そう言ってギョンスがココアを飲み始めた

「ねえ、もしかしてずっと公園にいた？」

よく見るとギョンスの鼻や耳が真っ赤なのが分かる

KS「いや、さっき走ったからかな」

「ほんとに？」

KS「ほんとだってば笑」

あ、でも少し待ったかも＿＿＿＿＿＿

KS「ベクにAの家聞きそびれて、前にあそこの公園のこと言ってたから」

「それであの公園に居たんだ笑寒かったよね？」

KS「20分くらいだけだから大丈夫だよ」

「でも頭が…ふふっ笑」

KS「流石にこの頭じゃ寒いから帽子被ったんだ笑」

そうギョンスは頭を触る

学生時代のギョンスの髪は黒くてサラサラしていた

その髪を触ることが好きだった私は、ギョンスが役の関係で坊主になると知ってかなりショックだった

だけど、実際に坊主になったギョンスは、男らしくて更にかっこよく見えた

「今映画の撮影中？」

KS「うん。あと3ヶ月くらいかな」

本当はさ、＿＿＿＿＿＿とギョンスは続けた

KS「皆んなにも会いたかったよ。だけど時間がギリギリで、結局行けなくなって…。」

「そっかあ、今日受賞式だったもんね。いつも大変だね、ギョンス」

そんな忙しい中、ギョンスに会えた私は幸せだ

私だってさっきまで会えないって思ってたから

公園に居たのがギョンスだって分かったときすごく嬉しかった

KS「中学の時の約束覚えてる？」

"賞を取った時には私に真っ先に教えてね"

「うん、覚えてるよ笑懐かしいな」

KS「そうだね笑

それでさ…」

"人気賞"受賞したんだ＿＿＿＿＿＿

「うそ！本当に！？おめでとうギョンス！！」

ギョンスが嬉しそうに話すから、私も嬉しくなってつい手をぎゅっと握ってしまった

少しギョンスもびっくりしてだけど握り返してくれて「ありがとう」と笑った

「でも、テレビで放送されるからそれで知ることができたのに笑わざわざ…」

KS「テレビで最初に伝えられるけど、Aには直接報告したかったんだ」

「ギョンス…」

私が握った手を離さず、更にギュッと力を入れて

私の目を見て真剣に話し始めるギョンスから

私も目が離せなかった