EXO短編集 (ページ25)

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恋のキューピッド５ページ25

チャニョルside

「おーい」

A「……Zzzz」

「ったく、女の子がおへそ出して寝てちゃだめでしょー？」

そう言いながらAのおへそを服で隠す

あれからさっきまでずっと話しててお酒がまわったAは、この通り爆睡

終電はとっくに過ぎてて、Aがここに泊まっていくのは確定だ

流石に家の中に男女1人ずつってのはあれかなって思ったけど、さっきまで俺の話全部聞いていてくれたことを考えたらしょうがないかな

部屋の中には空き缶や瓶が散乱していて、俺たちこんなに飲んだんだなって笑えてきた

とりあえずゴミは片付けないとな

お酒が回って少しふわふわした俺はゴミ袋を広げて片付け始めた

A「…チャニョラ」

「あ、ごめん。うるさかった？」

カラカラとなる缶の音で起こしてしまったみたいだ

A「…」

「おーいA？」

俺の声に無反応なくせにじーっと俺をみるA

というより、もう俺これ睨まれてるな

A「……いのよ」

「え？何？」

A「いつまで私我慢しなきゃいけないのよぉ！」

そう叫ぶとAは大声で泣き始めた

久しぶりに泣くAにかなり驚いたが、泣き止んでもらうために急いで側に歩み寄る

「どうしたんだよ、急に」

A「だってぇ、私だって辛いんだよぉ～…チャニョルの話ばっかり聞いててさぁ…」

バカチャニョル＿＿＿泣きながらそう呟くAの鼻は真っ赤で不覚にも可愛い、と思ってしまう

俺が痩せて身長が伸びたように

Aもさらに可愛くなってモテ始めた

今はキレイ系な顔立ちをしているAが目の前で昔のような可愛い顔に戻っている

ああ、Aも変わらないな、と改めて思う

と同時に、Aも辛い思いしてたんだなって

それなのに俺のこと慰めようとしてくれてたんだなって

「俺のことばっかでごめんな、これからはAのことも聞くから。一緒にいてあげるから。辛いこと溜め込むなよ？」

気づけばギュッとAを抱きしめていた

今思えば抱きしめることなんて今までしたことがなかった

だから意外にもAが細身なことに驚いた

A「…ほんとに？ほんとに辛かったら一緒に居てくれるのぉ？泣」

俺の腕の中で喋るAに「ああ」と答える

「ふふ、嬉しい。じゃあ毎日呼んじゃうから。
覚悟しててよ、チャニョル」

チュ＿＿＿＿＿＿

「へっ//え、A？！」

A「……Zzz」

2人が付き合い始めるのはもう少し後のお話