ワンコ系男子 ページ15
私の彼氏はワンコ系男子
BK「ねぇA〜、お腹すいた〜。何か作って欲しいな〜」
ソファに座ってテレビを見ていた私
その後ろから私をギューッと抱きしめる彼氏のベク
「分かったからベク、ちょっと離れて〜。」
BK「は〜い」
そう言ってベクはリビングを去っていく
その足取りは軽く、ブンブク振っている尻尾まで見えそうだ
今日は土曜日
仕事も休みでついさっきまで寝ていた
時刻は午前10時
15分後
「よし」
簡単であるが、サンドイッチを作った
が、肝心のベクがまだリビングにいない
「ベクー、出来たよー！」
BK「本当に！？待ってー！！」
その返事から2秒後にベクはリビングに現れた
おやつが欲しくて駆け回る子犬のように
「あれベク、どっか出かけるの？」
さっきまでの上下スウェットではなく、パーカーにジーンズの格好で来たベク
BK「んえ？Aも一緒に出掛けるんだよー！」
口いっぱいにサンドイッチを頬張りながらベクが答える
それはまるでリスのようだ←
じゃなくて、
「え！私も出掛けるの！？」
BK「そうだよ！せっかくの休日なんだから〜」
といってもどこに行くか決めてないんだけどね〜
そう言うベクに少し呆れる
ベクは急に決める
お菓子を買うときも
服を選んでいるときも
この部屋を決めるときも
散々走り回って
結局はじめにこれがいいねと話したもの
振り回される私は当然クタクタで
だけどベクはそれでもまだ走り足りなくて
本当に犬のよう
ベクみたいに
犬のように人懐っこくて
甘えん坊で
寂しがりやで
連絡がまめな男子を
"ワンコ系男子"と呼ぶ
ベクはその中でも大型犬といってもいいほどよく動く
ちっちゃいくせに←
だけど
どんなに振り回されても
甘えられても
全部全部含めて
ベクが好き
でも最近は仕事が忙しくて構ってあげれない
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作者名：しず | 作成日時：2016年11月28日 17時
