第109話 ページ33
桂「その…撫でていいか?」
私がツナを食べ終わり神楽ちゃんが撫でるのをやめると桂さんが私にそう言った。
そう言えば桂さん私を見た瞬間喜んでたな。
コクンコクン
今の私は猫。別に誰に撫でられようが気にすることはないだろう。
〜30分後〜
桂さんは未だに私を撫で続けている。最初の方は良かったけどだんだんその感覚に慣れて何も思わなくなってしまった。
眠りたくても寝すぎで寝れないし今は耐えるしかない。
〜数分後〜
桂さんが私を撫でるのを急にやめた。すると桂さんは私の足のほうに手を伸ばした。
桂さんは私の肉球を触ろうとしているのだろうか。
ペシンッ
私は桂さんに猫パンチ。
桂「何をするのだ黒ずきん殿‼」
まさか桂さんは知らないのだろうか。猫は肉球を触られるのがとても嫌だということを。
一時期猫にめちゃくちゃハマってその時に知ったのだが、猫は尻尾だけじゃなくて肉球に触られることも嫌がる。ちなみに足も触られると嫌がるそうだ。
猫が嫌だと思っているのだ。きっと猫姿の私でも嫌だと思うに違いない。
昨日副長の小さな声が聞こえたわけだしきっと感覚も猫っぽくなっていると思う。
桂さんは不思議そうな顔をしていたので五十音図を使って説明することにした。
どうやら五十音図は私が桂さんに撫でられている間に神楽ちゃんが用意してくれたらしく机の上に置いてあった。もちろんペンも。
私はソファーから机の上に向かってジャンプする。そして無事着地。
A《かつらさんは にくきゅうを さわられるのが ねこは きらいって ごぞんじでしたか》
桂さんが私が伝えた言葉を知るととても驚いた顔をしていた。
桂「え‼知らなかったぞ‼」
やはり桂さんは知らなかったらしい。
A《ねこは しっぽだけじゃなくて せなか あし にくきゅう なども さわられるのが いやだとおもっています》
これも教えておいた方がいいと思いさらに付け足した。
この先これを知らずにいたら桂さんは散々な目に合うだろう。
爪を出されたまま引っ掻かれたり、仲が良くなっても嫌われたりするかもしれない。
桂「い、犬はどうなんだ?」
桂さんは私にそう聞いてきた。どうやら桂さんが好きなのは猫だけじゃないみたい。
私の肉球を触ろうとした時何かを決心したような顔をしていたから肉球のある生き物が好きなのかもしれないな。
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さどぱか(プロフ) - ありがとうございます。土曜日の夜にはきっと更新再開すると思うので是非読んでください!更新頑張ります! (2020年4月9日 7時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
☆神楽☆ - すごく面白いです!更新頑張って下さい!! (2020年4月8日 19時) (レス) id: e9262c735d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さどぱか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/O1rSdKG5jR4/
作成日時:2020年2月16日 13時