第69話 ページ35
〜夕食後〜
話が終わったあと、副長は誰にも話しかけることなく食堂を出て行った。
終始緊張した雰囲気だった為、沖田さんも何もイタズラを仕掛けなかった。少し助かった。止めるの大変そうだし。
近藤さんは、「ないことを願うが」と言っていたが、屯所に明日敵が来るかもしれない。
そう思った私は、自分の部屋の前の中庭で少し刀を振り始めた。
一応明日もマントの中に短剣を隠しておこう。そうじゃないと刀が一本になった私は簡単に殺されてしまうだろう。
そして、近藤さんの願い通りにいかなかった場合、私は果たして人を殺すことが出来るのだろうか。
きっと隊士の人達は普段からそういう仕事をしているから慣れているかもしれない。
しかし、私は(この世界でも当然のことだとは思うけど)人を殺したことがない。そして、人を殺すことに抵抗を感じてしまう。
だからといって全て留守の隊員の人達に任せてしまうのはとても申し訳ない。
だから私は人を殺さずに敵をやっつけたい。そうなると、気絶させるのが1番いい。
私は運良く能力で早く動くことができる。だからそれを利用してたくさんの敵を気絶させよう。
たしか、後頭部を強く叩けば、人は気絶するはず。だから、鞘をつけたままの刀で敵の後頭部を叩きまくろう。
鞘をつけていても、能力は発動するし、鞘を外していてうっかり敵と刀が合わさってしまったら、これまたいとも簡単に殺されてしまうだろう。
そんなことを考えながら、私は刀を鞘をつけたまま振っていた。
しばらくすると、体力がなくなってきた。そういえば、能力を使うと体力の消耗が激しくなるんだっけ。
もし、戦うことがあれば、体力のことも気にしながら戦わないと。
じゃないと、この前のレッドブラッドを服用していた天人たちに襲われた時のようになってしまう。
あの時は、沖田さんと副長が助けてくれたから良かったけど、戦場となるとみんな自分のことに手一杯になって私を助ける余裕すら無くなるだろう。
でも、基礎体力が上がれば、体力の消耗が激しくても、残りの体力が今までよりも残るだろう。
だからこれからは毎日必ずトレーニングをすることにしよう。取り敢えず今日は辞めておこう。時間も時間だし。
少し汗を書いた私はお風呂へと向かった。それにしても、おばちゃん達がくれた寝巻きのおかげで、パジャマを着ていた時よりも気持ちよく寝れてた気がする。
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さどぱか(プロフ) - 朝見たら、君の作品が更新されてた!見てきます!あと、コメントありがとう!(KYSさんが大好きなあなたのリア友より) (2020年2月6日 6時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
しめじ少年(プロフ) - やあ☆((ごめん。ンンッ続編おめでとおおおおおおうッッッ!!!お気に入りとかしといた!!頑張れ!!あと私の作品のコメントありがとう!!(リア友より) (2020年2月6日 0時) (レス) id: 4071674049 (このIDを非表示/違反報告)
さどぱか(プロフ) - アリサさん» 続編も読んでくださり、有難うございます。 (2020年1月9日 17時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
アリサ - えっ.....。 このお話、、、めっっっちゃ好こ。 (2020年1月6日 23時) (レス) id: c696a7446c (このIDを非表示/違反報告)
さどぱか(プロフ) - 猿山のゴリーランドさん» コメント有難うございます!コメントしてくださって大丈夫ですよ!これからも更新頑張るので、よろしくお願いします! (2019年12月29日 15時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さどぱか | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/O1rSdKG5jR4/
作成日時:2019年12月28日 20時