真選組の黒ずきん【銀魂】

第34話 ページ43

万事屋の正式名称は『万事屋銀ちゃん』。看板に書いてあった。どうやら万事屋を営んでいる坂田銀時さんが銀ちゃんと呼ばれているに違いない。


私たちは階段を上がって万事屋の玄関に来た。ちなみに万事屋は2階にある。1階は『スナックお登勢』というスナックがあった。


ピンポーン


沖田さんがインターホンを鳴らした。


しかし、誰1人として出てこない。今は留守なのだろうか。


すると沖田さんがインターホンを連打し始める。


ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン…


すると急に…


？「うるせえ！家賃払えないって言ってるだろうが！」


銀髪の男の人が怒鳴りながら出てきた。どうやらこの人は家賃を払っていないらしい。


沖田「違いやす旦那。俺でさァ。」


沖田さんが銀髪の男の人にそう言う。沖田さんが銀髪の男の人のことを旦那と言っているので、きっとこの人が坂田銀時さんに違いない。


沖田さんは坂田銀時さんと軽く挨拶をすませると、私の方に振り向いた。


沖田「A、とりあえず上がらせてもらいやしょう。」


きっと沖田さんが坂田銀時さんに許可をもらったに違いない。


とりあえず私たちは万事屋に上がらせてもらう。中には坂田銀時さんの他にも2人いる。そして沖田さんに促され長椅子に座る。


銀時「で？総一郎君、この子誰なの？」


沖田「旦那、総悟でさァ。でも、俺が紹介するよりも直接自己紹介すべきだと俺は思いやすがねィ？」


どうやら坂田銀時さんは沖田さんの名前を覚えられていないようだ。


本当にこの人たちは知り合いなのか？少し疑ってしまう。でもたまにいるよね。人の名前をすぐ忘れる人。


そして、自己紹介が始まった。


A「はじめまして。城ヶ谷Aです。」


銀時「坂田銀時だ。」


新八「志村新八です。」


神楽「神楽アル。」


坂田銀時さんはさっき言った通り銀髪の男の人。


志村新八さんは眼鏡をかけた大人しそうな青年。


神楽さんはチャイナ服を着た可愛い女の子。


A「よろしくお願いします。で、なんて呼べば良いですかね？」


自己紹介は終わってもどうやって呼んだら良いかわからないと、なんだか話しかけにくい。


なんでも良いと言われたのでその人の呼び名を聞いたりした結果…


坂田銀時さんは万事屋さん。


志村新八さんは新八君。


神楽さんは神楽ちゃん。


と、なった。

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