アイドルがアイドルに恋した話 S.S

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「そう、すごい名前よね〜」



違うの咲良、そこじゃない。
名前に驚いたんじゃない。
名前に驚くなんてとっくの昔にしたから。



今回の音楽番組の出演者リストを確認すると
ちゃんと彼らのグループ名も載っていた。
なんで気づかなかったんだろう…




彼らとは音楽番組で被ることはないことは無かったけど時間帯で殆ど顔合わせることがなかっただけ。

しかも今回の音楽番組は収録中ずっと同じスタジオで 同じ空気を吸って過ごす。


それよりも今、楽屋という狭い空間に5人がいて、勝利くんがいて、
彼らの吸ってはく空気が濃い場所に立ち入ろうとしているのである()





『私ギブだ咲良……1人で挨拶頼む』
「は、何言ってんの行くよ(笑)」




『ひぃ〜〜〜〜っ(泣)』
「失礼しますっ」




咲良に連れられ、扉をノックする。



「はい、どうぞー」



こ、この声は健人くん……？！
私の心の準備もないまま 簡単にガチャっと扉開ける咲良。


私が開けるとするなら扉が重すぎて体重を掛けて
押して入るぐらいの禁断の扉をだと言うのに(？

一体勝利くんにどんな顔をして会えばいいの…







「CHARMの× × 咲良です」
『同じくCHARMのAAです…』
「よろしくお願いします」



(※ CHARMはユニット名)




顔、見れないっっ!!!!!むり!!!!!しぬ!!!!!

すぐ顔をあげたら目の前にあの5人がいるんだよ？
無理じゃない？

息すらまともに吸えないし、
呼吸するなんておこがましいぐらい。









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