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JW「ヌナ、のど飴いりますか?」
「ありがとう!貰っておこうかな」
本番30分前、Aちゃんとジョンウくんが部屋の隅っこで飴を舐めている。
ソンウさんいわく、トレジャーの二大メインボーカルの2人はよくこうやってお互いの喉を心配し合う……らしい。
HR「メボ2人調子どうー?」
JW「おー、いい感じ」
ジョンウくんとAちゃんの間に割って入ってきたハルトくん。
頭ひとつ分小さいAちゃんを上から下まで見て「やっぱルックス詐欺だな」と笑った。
「ヤー、詐欺はあんたもでしょ」
HR「俺は中身もイケメンだし?」
「クソガキの間違いでしょ」
HR「は?」
「嘘です」
腕をつねられてもがくAちゃんと「本番前まで何してんの?」と呆れた顔のジョンウくん。
「本番前だから顔と衣装は避けてあげたんだから感謝しろよ」と意味のわからないところで感謝を求めるハルトくん。
この3人は年の差をあまり感じないな。
JW「ヌナ今回もパンツスタイル?もうそろそろスカート履けばいいのに」
「今更私がスカート履いても気持ち悪くない?」
JW「そんなことないでしょ」
HR「うん、ヌナならどんな衣装でも似合うよ」
「えー?あはは、照れる」
HR「まぁその分中身と見た目の差が開いて余計ギャップ萎えしますけどね」
「まじでやかましいな」
ケタケタとAちゃんをからかうハルトくんは見た目に反して子供っぽいというかなんというか。
3人ともビジュアルは大人っぽいのに中身は子供みたいだ。
JW「でもヌナがスカートなんて履いたらナムジャペンみんな倒れるんじゃない?」
HR「確かに。待ちに待ち望んでるスカートだしな」
「そんなに需要ある?」
JW「あるある」
HR「ミニスカートは男のロマンだろ〜」
「うわー……ちょっと引くわー」
HR「おい」
Aちゃんは引きつった顔でハルトくんから距離をとる。
怒るハルトくんとまたまた呆れるジョンウくんの3人に「そろそろスタンバイだよー」とヒョンソクくんが声をかけた。
HR「ジョンウもそう思うだろ?」
JW「確かにそうだけどそれを口に出すのが気持ち悪いって言うか童貞って感じ」
HR「めちゃくちゃ悪口言われてね?」
「そうそう、どうせ胸の大きさもバスケットボールくらい欲しいとか言うんでしょ」
HR「いやさすがに言わねーよ」
JW「ヌナそれはないわ」
「え、なんで私が引かれてんの?」
HS「3人とも黙って早く集まって」
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作者名:どりぃ | 作成日時:2024年3月19日 0時