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新人グループの子達が帰っていって、ニコニコと満足そうなジフンくん。
組んでいた肩をパッと離して機嫌よく鼻歌を歌っている。
「オッパはいつもこういう時邪魔する……」
JH「そう?」
「私も他のグループの子と仲良くなりたいのに…」
JH「え?俺はお前の残念な性格が広まらないようにしてるんだけど?」
「残念な性格ってなんですか!?」
JH「そのままの意味じゃん」
「ひどい!!」
ジフンくんをポカポカと殴るAちゃんと軽く受け止めるジフンくんは、やっぱりどう見ても仲良いカップルにしか見えない。
トレジャーのみんなにとってこんなことは日常茶飯事なのか誰も関心を向けていなかった。
「ジェヒョク!ジフンオッパが酷いこと言ってくる!」
JE「お前が残念な性格なのはほんとだろ」
「ジェヒョクまでそんなこと言うの!?ねぇ!親友でしょ私たち!」
JE「ヤー、うるさいし近いんだけど」
ずいっと近寄るAちゃんの肩を押し返すジェヒョクくん。
それを見てケラケラ笑うジフンくんはAちゃんに対して結構Sなんだなと思った。
何故Aちゃんペンの新人の子を横取りしたのか真意は分からないけど、正直俺には他の男の子をAちゃんに近づかせないための牽制にしか見えなかった。本人には言えない。
HS「すみませんヒョン……みんな想像以上にうるさいでしょ」
DK「あはは、賑やかでいいと思います」
HS「俺らいつもこんな感じなんですよ」
DK「なんか…………Aちゃん愛されてますね」
彼女を見ながら言うと、ヒョンソクくんは「やっぱそう見えますよね?」と笑った。
「ジフンとかジェヒョクとかみんな素直じゃなくて……いつも意地悪するんです」と言うから、なんだか彼らみんな小学生みたいだと思った。
HS「あ、これ本人達に言ったらダメですよ?あいつら自分がAのこと可愛がってる自覚ないんで」
DK「あはは、分かりました」
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作者名:どりぃ | 作成日時:2024年3月19日 0時