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しばらく楽屋で準備をしていると、扉がコンコンとノックされ、最近デビューした新人グループの男の子たちが挨拶をしにやって来た。

衣装はズボンで揃えているとはいえやっぱり華奢で目立つ女の子のAちゃんが物珍しいのか、みんなチラチラと彼女のことを気にしている。




「今日はよろしくお願いします!」

「はい!こちらこそよろしくお願いします!」

「あの、俺実はA先輩の大ファンで…!」

「え、本当に!?」




Aちゃんのファンと名乗る新人グループの彼はこれを機に本人と仲良くなろうという感情がダダ漏れだ。

Aちゃんはそんなこと気づいちゃいないけど。

しどろもどろな彼の手をAちゃんから取って握手をし、「これからもよろしくね〜!」と言ってて、なんて好印象な子だろうと思った。




JH「ねーねー、君、Aじゃなくて俺のファンになってみない?」

「うわ!ちょっとなんですかオッパ!」

「ジ、ジフン先輩!」

JH「俺の方がAより君を満足させてあげれるよ?」




突然話に入ってきてAちゃんの肩に手を回し、新人の彼に向かってバチコンとウインクをするジフンくん。、

女性だけでなく男性をも虜にしてしまうような優しくも男らしい顔つきや、抱きしめられたら安心感が半端なさそうなその体格に、彼もドキッとしているのが分かる。




「なんですかそれ!私の方が満足させれます!」

JH「例えば?」

「例えば…顔とか!歌とか!」

JH「他には?」

「えー……す、スタイルとか」

JH「…ハッ」

「……今どこ見て笑いました!?」




チラリと胸を見ながら「確かにステキなスタイルだわ」と鼻で笑う。

それに対してAちゃんはムキー!っと怒るけど、そんなに距離が近いとただただ仲良いカップルがいちゃついているようにしか見えない。




JH「俺は顔小さいし筋肉もあるし肌白いしダンスできるしファンの顔もたくさん覚えてる」

「それ自分で言います?」

JH「ウィバースの返信もたくさんするしライブでのファンサも手を抜かない」

「………」

JH「な?俺の方が君のこと満足させれるだろ?」

「は、はい!カッコイイですジフン先輩!」

JH「ははは、だろー?連絡先交換しとく?」

「ぜひ!」

「……うわーん!オッパが私のファンを寝とったー!」

JH「寝とってねぇよ」




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作者名:どりぃ | 作成日時:2024年3月19日 0時

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