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62. ジョンウの思春期 ページ12

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JW「違うってば、ここはこうすんの」

SJ「なるほど……」

JW「…ジョンファニ分からないなら分からないって言って」

SJ「分かりません」

JW「具体的にどこが」

SJ「なにが分からないか分かりません」

JW「……」




学校帰りにそのまま事務所に来たジョンウとジョンファンが、練習終わりに宿題をしている。

もうとっくに学生は終わった私はスマホを触りながらその様子を横から眺めているけど、ジョンファンの壊滅的な答えにジョンウは頭を抱えていた。

何が分からないか分からないのが1番頭悪いと思う。




「……ジョンウ、ヌナが少し手伝ってあげようか?」

JW「……ヌナ勉強出来るんですか」

「これでもクラスでトップクラスだったんだよ」

JW「嘘つくなよ」

「あー、手伝わなくていいんだー」

JW「……すみません」




見た目に反して頭がいいジョンウのノートは汚い字の割に答えが埋まっている。

疲れきったその様子に苦笑いしながらジョンファンとジョンウの間に座った。




「ジョンファン、まず初めからやってみよ」

SJ「はい!」

「1問目から違う。教科書見直して」

SJ「分かりましたヌナ!」

JW「おい、俺の時とあからさまに態度が違う」




ジョンファンは本当に勉強する気があるのかないのか、楽しそうな顔で教科書を見ている。

げっそりした顔のジョンウが気の毒になって「お疲れ様ー」と頭を撫でると、「…やめてください」と振り払われた。




「あら。頭撫でられただけで照れてるの?」

JW「……」

「あはは、ジョンウいつも頑張っててえらいね、よしよし」

JW「だからやめてってば」




負けじと頭を撫でるけど恥ずかしいのかまた手を払われた。

高校生のジョンウは絶賛思春期である。愛嬌とか可愛がられるのが恥ずかしい時期。

そんなジョンウが可愛くてついついちょっかいをかけると「A、やめたれ」と今まで静かにスマホを触っていたアサヒに言われた。

ジョンウほどではなくともアサヒも同じように思春期という時期があったから気持ちが分かるのかもしれない。




SJ「ヌナ!俺もよしよししてください!」

「あんたは早くそのワーク終わらせなさい」

SJ「なんで!!」

JW「……」

「あれ、ジョンウどこ行くの?」

JW「……」




黙って部屋を出ていってしまったジョンウを見て、私はあちゃーと頭を抱えた。ちょっとやりすぎちゃった。




AS「ほら、ジョンウ拗ねた」

「可愛くてつい」

SJ「ヌナ、俺にもよしよし……」




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作者名:どりぃ | 作成日時:2024年3月19日 0時

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