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YS「ドギョムヒョン、俺もいいですか?」
DK「あ、どうぞ!」
YS「……え、この子ら寝るのはや……」
出発する直前にヨシノリくんが乗り込んで真ん中の席に座った。
1番後ろにイヤホンをつけて眠るジュンギュくんがいて、その横に同じようにこっくりこっくりと眠るAちゃんがいた。
YS「お願いします」
DK「はーい」
3人を乗せて宿舎に向かう。
後ろのふたりは起きる気配なく静かに眠っていて、ヨシノリくんは「疲れてたんですね」とお兄ちゃんのような眼差しで笑った。
YS「今日はどうでした?初出勤」
DK「しっかりできたと思います。みんなのことも観察できたしよかったです」
YS「えっ観察されてたんですか」
DK「Aちゃん愛されてるなーと……」
YS「あー!でしょ〜」
「愛されてるのにこんな扱いされてて不憫ですよね」とAちゃんを見て少し笑う。
やっぱりヨシノリくんもヒョンソクくん同様、保護者のような何かを感じる。Aちゃんに対してだけだろうか。お兄ちゃんみが溢れてる。
YS「今日見てわかったと思うけど変なやつばっかりでしょ。まとめるの大変だけどよろしくお願いします」
DK「いえいえこちらこそよろしくお願いします」
YS「特にジフンとジュンギュの2人はめんどくさいというか重いというかなんというか……」
DK「あはは」
確かにその2人は特にこじらせてるなぁと思っていた。
本人たちはそんなこと一切自覚ないのがまた面白いところだけど。
宿舎につくとヨシノリくんがまさにお兄ちゃんのように「起きて!帰るよ!」と2人を叩き起した。
YS「ドギョムヒョンありがとうございました!気をつけて退勤してください」
「ドギョムオッパ、お疲れ様でした!」
DK「お、オッパ……はい!お疲れ様です!」
相変わらず慣れないオッパ呼びの嬉しさを噛み締めながら初出勤日が終わっていった。
……これからトレジャーのマネージャー、頑張ろう。
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作者名:どりぃ | 作成日時:2024年3月19日 0時