find your TREASURE!!

43. ページ43

.




「おじゃまします」

HS「あれ？Aだ。どうしたの？」

「あの宿舎に帰りたくなくて」




自分の部屋に帰りたくなさすぎてヒョンソクオッパたちの部屋に逃げてきた。

本当はホテルにでも泊まろうかと思ったけど、明日は早いし荷物をまとめるのもめんどくさかったので、3部屋ある中で1番マシなここにやって来た。

キムジュンギュが少し怪しいけど、あの人自分の部屋から出てこないし大丈夫だろう。

「ゆっくりしていきなー」というオッパの言葉に甘えてリビングのソファに座った。




YS「A、今日ここ泊まるの？」

「オッパたちがいいなら…」

YS「俺は全然構わないよ」

「やった、ありがとうオッパ！」

YS「着替えだけ持ってきなね」

HS「ご飯は食べた？なんか作る？」

「食べてないです！オッパのご飯食べたい！」

HS「じゃあオッパが手によりをかけてラーメンを作ってあげようじゃないか」

「やったー！」




ヨシノリオッパとヒョンソクオッパという彼氏にしたいランキング個人的トップ2の2人が私を甘やかしてくれる。

いつもなら私はこき使われる側だから尽くされるのは新鮮で慣れない。




YS「練習疲れたでしょ。お風呂入ってきたら？」

「いえ！私いちばん最後で大丈夫です！」

YS「なんでよ」

「オッパ先入ってきてください！」

YS「じゃあ俺と一緒にはいる？」

「………………は！！？」

YS「冗談だよ。そんなに赤くならないで」




アウトな冗談をかますヨシノリオッパに目がカッと開く。

「照れてんのかわいい」とほっぺを触られてますます赤くなった。

そうだ、普段はアホっぽくて忘れてたけどこの人まじでイケメンなんだった。




YS「こんな冗談で赤くなるなんて意外とウブなんだね」

「い、いやオッパ、ウブっていうかこれは……倫理的な問題……」

YS「じゃあお風呂一緒に入る？」

「話聞いてました！？入らないですよ！！」




楽しそうに笑うヨシノリオッパ。

やっぱりホテルに泊まればよかった！！




.

44.→←42.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す