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「お邪魔しまーす」
半年後にカムバックを控えており、私は今そのアルバムに入れる楽曲作りに励んでいる。
だから海外ライブから宿舎に帰って、休む暇もなくすぐに曲作りをするため、アサヒの部屋をノックして入れば、中にはアサヒ本人の他にハルトとジョンウがいた。
部屋の主はパソコンにかじりついてこちらを見もしない。
「アサヒこの前の曲の続きやろ〜」
AS「ノックしてから入るまでが早ぇよ」
JW「ヌナ、勉強の邪魔なんで今日はやめてください」
「え、帰国してすぐ勉強?偉すぎ……」
問題集を膝の上に乗せてガリガリと勉強しているジョンウと、その横でそれを見ているハルト。
180超えの男2人が床に座り込んでいる光景に笑いながら「なんでここでしてんの?」と聞くと、どうやらアサヒが作曲する空間が落ち着くらしい。分かる。
JW「あ、そうだヌナ、この問題教えてください」
「え、私もう高校生じゃないから分からないよ」
JW「でもヌナ頭良かったでしょ?」
HR「どう見てもバカだろこの人は」
「ハルト?殴るよ?」
息をするようにバカというハルトを睨んで、ズラズラと文が並んだジョンウの問題集に目をやると、何となく分かるような分からないような。
さすがに2年も勉強から離れたら数学は分からないけど国語なら分かる。国語は勉強量じゃない、センスだ。
「ジョンウはなんだと思う?答え」
JW「B」
「正解」
HR「ヌナほんとに頭良かったんだ」
「あんたうるさい」
減らない口のハルトをペシっと叩く。
ジョンウは汚い字の割にクラスでも頭がいいそうだ。
HR「俺高校生時代のヌナ全然知らないや」
「あー、私が高校生ってちょうど宝石箱だしね」
HR「どれくらい頭良かったんですか?」
「クラス5位くらい」
HR「おい、嘘つくなよ」
「嘘じゃないよ」
これは初耳だったジョンウも、ハルトと一緒に信じられないという顔を向けた。
「ヤー、言っておくけどジョンウが頭いいのも信じられないからね」
JW「見た目通り頭いいでしょ」
「見た目も字も頭悪そうだけど」
JW「最低」
HR「ヌナはなんで頭良くて顔も良くてダンスできるのにモテなかったんですか?」
JW「言ってやるなよハルト……理由なんて分かりきってるだろ?」
「減らない口だな!!」
ギャイギャイ騒ぐから、アサヒに怒られた。
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どりぃ(プロフ) - はりやっこさん» はりやっこさん初めまして!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります!💖 (2月18日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
はりやっこ(プロフ) - 初めまして!いつのまにか一気読みしちゃったぐらい面白いです!!!また続きを楽しみにしております(*'▽'*)♡ (2月16日 0時) (レス) @page36 id: 53d6058391 (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - あささん» ありがとうございます!みんな夢主ちゃんのこと大好きなんです(^^)ドキドキしていただけて嬉しいです!頑張ります! (2月13日 15時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます!リクエストかしこまりました!ジョンファンを甘やかす夢主ちゃん、かいてみます😊 (2月13日 15時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 続きが気になります!!みんななんだかんだで好きな感じが滲み出てるのがちょっとドキドキします!笑 楽しみにしてます!! (2月13日 14時) (レス) @page30 id: 184dfc5a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どりぃ | 作成日時:2023年9月1日 19時