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JK「ふたりともなにしてんの!……あれ、ヨシノリ顔赤いけど熱?」
YS「違う!」
JK「否定はやい」
丁度のタイミングでトイレから戻ってきたジュンギュオッパが、真っ赤になったヨシノリオッパをいじる。
それからジュンギュオッパは私を見て、「Aはなんか白くない?」と聞いてきた。
JK「顔が青白いよ」
YS「わ、ほんとだ。A無理しないでよ」
JK「え、なに、体調悪いの?」
「いや、全然平気です!」
ヨシノリオッパは過保護で体調悪いなんて言ったら心配して練習を休まさせると思うから、それが嫌で首を横に振る。
私一人のせいでみんなの進捗度を遅らせたくない。
「ちょっと貧血なだけですから」
YS「でも…」
JK「貧血って…あ、もしかして生理?」
「……」
YS「……」
JK「え?」
ケロッとした顔でいうものだから、ヨシノリオッパは呆れてため息をつく。
「ジュンギュ、ちょっと」と遠くへと引きずっていった。
YS「ごめんねー、A。気にしないで」
「いや、過去にも何度か言われてるんで大丈夫です」
YS「マジか…デリカシーどこに置いてきたんだあいつ」
「顔の良さだけで生きてきたんですよきっと」
オッパがすぐに戻ってきて手を合わせて謝られた。
ヨシノリオッパが悪いことした訳でもないのに謝られて、逆にこっちが申し訳なくなる。
「お姉ちゃんが3人もいたらこんなに優しくて気遣いのできる男の子に育つんですね」
YS「今まで何回姉ちゃんたちの地雷を踏んだことか…」
「生理中も生理前もみんなイライラしますから」
女の大変さを小さい頃から見ていたからこそ、女の子への気遣いと優しさがほかのメンバーよりも多いんだなぁ、としみじみする。
AS「A、これ着なよ」
「え、いいの?」
AS「体冷やしちゃダメでしょ」
練習室に戻るなり、アサヒが自分のジャージを渡してくれた。
なんでだろうと思っていると私が考えてることがわかったかのように「体調悪いんでしょ」と言われる。
AS「ジュンギュヒョンから聞いた」
「……あ、そう……ありがとう」
若干気まずそうにしているアサヒを見て、あー、と悟る。
あの人、ほんとどこにデリカシーを置いてきたんだろう。普通こういうのは黙っとくもんでしょうが。
この調子じゃ全員に知られてるだろうな、とほとんど諦めに近いため息をついて、ありがたくジャージを受け取った。
「……あったかい」
AS「そりゃよかった」
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どりぃ(プロフ) - はりやっこさん» はりやっこさん初めまして!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります!💖 (2月18日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
はりやっこ(プロフ) - 初めまして!いつのまにか一気読みしちゃったぐらい面白いです!!!また続きを楽しみにしております(*'▽'*)♡ (2月16日 0時) (レス) @page36 id: 53d6058391 (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - あささん» ありがとうございます!みんな夢主ちゃんのこと大好きなんです(^^)ドキドキしていただけて嬉しいです!頑張ります! (2月13日 15時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます!リクエストかしこまりました!ジョンファンを甘やかす夢主ちゃん、かいてみます😊 (2月13日 15時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 続きが気になります!!みんななんだかんだで好きな感じが滲み出てるのがちょっとドキドキします!笑 楽しみにしてます!! (2月13日 14時) (レス) @page30 id: 184dfc5a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どりぃ | 作成日時:2023年9月1日 19時