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21. 私だって女の子 ページ21

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「……げ、」




いつもならアラームの音で目が覚めるはずの朝。

今日は下半身に感じる不快感で目が覚めた。

トイレに駆け込めば大当たり。そろそろかと思って昨日のうちにナプキンをつけておいてよかった。




「はぁ……」

JE「おはよ」

「…おはよー」

JE「コーヒー淹れるけどAも飲む？」

「ココアがいい。あったかいやつ」

JE「じゃあ自分でやりな」

「えー、ついでに作ってよー」




生理って言うだけで動く気になれなくてソファにゴロンと寝転がる。ココアは諦めた。

アイドルとかそんなの関係なしにやってくるコレは、下腹部の痛みをどんどん大きくしていく。

クッションを抱きながらテレビを見ていると「詰めろー」とコーヒー片手にジェヒョクが戻ってきた。




「レディーファーストしてよ。このソファ小さいんだから」

JE「どこにレディーがいるんだよ」

「ここ」

JE「いつまで寝ぼけてんだ」

「ひどい」




ゲシ、と蹴るけど特に効果はなく、彼はテレビのリモコンを操作しながらコーヒーを啜るだけだった。

ぼーっと朝のニュース番組を見る。

内容は全然頭に入っていない。




JE「……なんか顔色悪くね？」

「そう？」

JE「今日振り入れなのに大丈夫なの？」

「あはは、平気平気」




私の顔をのぞきこんだジェヒョクが聞いてくる。

今日は次のカムバックのための振り入れの日だ。

本当は大丈夫じゃない気がするけど、そんなこと言えないから苦笑いでごまかした。

ジェヒョクは「ふーん」と興味無さそうな顔でまた私の顔を覗き込んで、「あんま無理すんなよ」と私のほっぺをむにっと掴んだ。




「いひゃい」

JH「おはよー」

JE「あ、おはようヒョン」

「おはようございます」

JH「……お前らなんで朝からいちゃついてんの？」

「「いちゃついてない」」




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