11. ハロウィンパーティー ページ11
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「ハロウィンパーティーしたい」
AS「1人ですれば」
夏のフェスやライブがひと通り終わり、カムバックに向けて準備をしつつ、撮影や練習で怒涛の毎日を過ごしているこの頃。
パソコンに向かって曲を作っているアサヒにそういえば、なんとも冷たい返事が帰ってきた。
さらに、アサヒの隣に座っているハルトに「パーティーなんてしてる暇ないですよ俺たち」とばっさり否定される。
「それでもハロウィンぽいことしたい!仮装してお菓子をもらいたい!」
HR「そんなことしなくたって絶対撮影で何かしらできますって」
「撮影だと好きなことできないもん」
AS「お前ほど好き放題してるやつ見た事ねぇよ」
「ハロウィンパーティーしたいー!!」
駄々をこねる私を横目で見てため息をつくアサヒ。
いいじゃない。私だってパーティーのひとつやふたつやりたい。
デスクから離れてスタスタとこちらに近づいてくる。
諦めて一緒にパーティーをしてくれるのかと思いきや、「うるさい、作業の邪魔」と簡単に作業室から追い出されてしまった。
「ひどい!アサヒのバカ」
AS「言ってろ」
「顔だけ野郎!」
AS「大ブーメランなんだよ」
それだけ言うと、無慈悲に扉を閉め、さらにガチャン!と大きな音を立て鍵まで閉められた。
アサヒならもしかしたらノッてくれるかもと思ったけどやっぱり無理だったか。
しょうがなくとぼとぼ事務所の廊下を歩いていると、「ヌナー!!!」と大きな声と大きな足音が私に向かってきた。
見なくても分かるけど一応顔を上げるとやはりジョンファンが私に向かってブンブン手を振っていた。
SJ「1人で何してるんですか!」
「いやーちょっと……」
すっかり私より背の高くなった彼は少し屈んで私の顔を覗き込む。
「ん?」と聞いてくるジョンファンの顔を見て、私はピーンと閃いた。
「ジョンファン!ハロウィンパーティーしよう!」
SJ「ハロウィンパーティー?」
「ヌナと一緒に仮装しない?」
SJ「…ヌナの仮装!?」
「ジョンファンがヒョンたちみんなをパーティーに誘ってくれるなら、私ジョンファンの好きな仮装しちゃおうかな〜なんて……」
SJ「やらせてください!!」
「よしきた!」
可愛いマンネからのお願いならみんな断れないはずだ。
しめしめと思うと同時に、ジョンファンの鼻息が荒いのは気のせいと思うことにした。
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どりぃ(プロフ) - はりやっこさん» はりやっこさん初めまして!そう言っていただけて嬉しいです!これからも頑張ります!💖 (2月18日 19時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
はりやっこ(プロフ) - 初めまして!いつのまにか一気読みしちゃったぐらい面白いです!!!また続きを楽しみにしております(*'▽'*)♡ (2月16日 0時) (レス) @page36 id: 53d6058391 (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - あささん» ありがとうございます!みんな夢主ちゃんのこと大好きなんです(^^)ドキドキしていただけて嬉しいです!頑張ります! (2月13日 15時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - ちょこさん» ありがとうございます!リクエストかしこまりました!ジョンファンを甘やかす夢主ちゃん、かいてみます😊 (2月13日 15時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
あさ - 続きが気になります!!みんななんだかんだで好きな感じが滲み出てるのがちょっとドキドキします!笑 楽しみにしてます!! (2月13日 14時) (レス) @page30 id: 184dfc5a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:どりぃ | 作成日時:2023年9月1日 19時