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01. 紅一点ってこんな人 ページ1

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「…………何この人の多さ」

JE「まるでライブ会場…………」




揺れるバンの中から絶望する私とジェヒョク。

まだ朝の7時だというのに大勢のファンが空港に集まっていて、有難くも恐ろしい現実に肩が落ちる。

今からこの中を歩いていくのか……？と震える私に、「ちゃんとSPさんの後ろついとけよ」とヒョンソクオッパが声をかけてくれた。




「ヒョンソクオッパ……手繋いでいきましょうよ」

HS「寝言は寝てから言って」

「そんな汚物を見るような目しなくても」

HS「……ジェヒョクと繋げば？」

「絶対嫌だ」

JE「おい」




「ジェヒョクと繋ぐくらいなら真冬の外を裸足で歩くほうがマシ」「テメー足折るぞ」と喧嘩している間にバンが止まる。

そそくさと降りる準備をするヒョンソクオッパのあとについて行く。うう…人が多い。




「ちょ、ジェヒョク押さないでよ」

JE「押してねぇよ、お前の体がでかいんだろ」

「レディーに向かってなにを」

JE「誰がレディーだデブ」

「おい」




胸ぐらを掴んで1発殴ってやりたいが、人が多すぎて上手く身動きが取れないからここは渋々見逃す。

横から差し出されるプレゼントをペコペコ受け取りながらなんとかファンとカメラマンの中をくぐりぬけ、ようやくまともに息を吸えた気がした。




HS「ちょっ、Aプレゼント受け取りすぎ！」

「こ、断れなくて……」

HS「何でもかんでも受け取ればいいってもんじゃないんだから。盗聴器とかカメラとか入ってたらどうするの？」

「すみません……」

HS「……ほら！Aが断れないのわかってるファンがA以外宛のプレゼントも渡してる！」




ファンが見えなくなったところでヒョンソクオッパにプンプンとお叱りを食らった。

ちなみにこれは空港を歩く時の毎回の行事だ。




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