検索窓
今日:148 hit、昨日:481 hit、合計:17,931 hit

56. ページ6

.




そこからはあっという間だった。

気がついたらAはジュンギュの車に乗せられていた。

俺の名前を何度も呼んでいたけど俺はただ呆然と立ち尽くしているだけで、追いかけることも手を伸ばすことも出来なかった。


なんて情けないんだろう。

好きな子とられてもなにもできないなんて。




JH「キムジュンギュ……」




なんでキスをしたんだ。

気持ちが抑えきれなくなったから?こうやって俺を呆気にとらせるため?マウントをとりたかった?

考えるけど答えなんて出てこない。

いや、本当は理由なんてどうでもよくて、ただただ嫉妬でおかしくなりそうなだけだった。




JH「…もしもし」

JW「ヒョン!!大変なことになった!!」




ポケットで携帯がなった。

出ると相手は焦った声のジョンウで、どうしたんだと聞く前に「キム財閥が!」と泣きそうな声を出した。




JH「ヤー、どいつもこいつもキム財閥キム財閥って……」

JW「なにいってんの!やばいよ、キム財閥がうちを買収するって……!」

JH「………は?」

JW「パク財閥はキム財閥の傘下にくだるって!!」

JH「え、え?」




意味がわからない。

なんで急にそんなことになった?今まで他財閥との関わりを持たない主義のキム財閥だったのになんで急に。




JH「……あいつ!」




ジュンギュのあの意味の分からない笑いを思い出した。

家に帰れば分かるって、こういうことか。

買収して合併して何もかもめちゃくちゃにし、俺とAの婚約を無かったことにするつもりなんだ。




JW「パク財閥だけじゃなくてソ財閥も大混乱なんだ!デート中申し訳ないんだけど今すぐ帰って来れる!?」

JH「…分かった」

JW「ジョンファンも今こっちに向かってるから!」




それだけ言って切れた電話。

キムジュンギュは一体どこまでするんだ。

たった1人の女の子のために、財閥を、この国の資産を全て動かすつもりなのか。




JH「………A」




でもやっぱり、財閥がどうなろうと、この国がどうなろうと、俺はAを奪われたくない。




.

57.→←55.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (90 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
939人がお気に入り
設定タグ:TREASURE , ジフン , ジュンギュ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

どりぃ(プロフ) - アラムさん» ありがとうございます!ジュンギュにこんだけ一途に愛されたいですよね(╥﹏╥) (5月6日 5時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
アラム(プロフ) - 良すぎます( i _ i )ジュンギュのこういう感じ似合います( i _ i ) (3月31日 8時) (レス) @page14 id: a54bdcc06c (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 😢🥺🥰 (3月26日 12時) (レス) @page14 id: 825bc8586a (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - りーさん» ドキドキして貰えて嬉しいです💞ありがとうございます!続きだしました! (3月25日 22時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - ジニさん» ありがとうございます!!うわああ嬉しすぎます😭😭本当にお待たせしてしまい申し訳ありません😭これからも頑張ります!! (3月25日 22時) (レス) @page14 id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:どりぃ | 作成日時:2024年2月20日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。