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53. ページ3

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「ジフンさん」

JH「………ちゃんと名前呼んで」

「…ジフン、もう大丈夫だよ。だって今のジフンはこうやって優しく接してくれてる」

JH「……、」

「それだけで私すごく幸せなの」




にっこり笑うと、ジフンは私の手を強く握って「ありがとう」と泣きそうな顔で言った。


彼の前で自然に笑えるようになった。

彼の怒った顔以外を見ることができるようになった。

わたし、それだけで本当に幸せだよ。




JH「……俺、本当はずっとお前のこと……」

「……やだ、」

JH「え?」

「………わ、私も、ちゃんと名前がいい……」




私はちゃんと名前で呼んで、敬語も頑張って外しているのに、私のことはやっぱりお前呼びだなんて嫌だ。

彼はほんのり顔を赤くして「……A、」と呼んだ。




JH「……俺ずっとAのこと……」

「……、」

JH「………か、わいい、と思ってて……」

「かっ……」

JH「それで………冷たい態度、とってしまった」

「……、」

JH「お見合いの時も正直一目惚れで……」

「一目惚れ…」




私のことを可愛いだなんて。

真っ赤になる私の顔を見て、ジフンさんまで真っ赤になる。

私のことを可愛いと思ってくれてて、それで冷たい態度や酷い態度をとってしまったなんて、まるで好きな子をいじめる小学生みたいだと少し呆気に取られた。




JH「……小学生みたいで悪いかよ」

「えっ!?わ、私声に出してた…?」

JH「出してなくても顔に出てる」

「えええ……」




そんな顔を赤くして睨まれても、ただ私にまで恥ずかしさがうつるだけ。

幸せで、嬉しくて、ずっとこんな幸せな時間が続いて欲しくて、私はただそれだけだった。

ジフンがいてくれればなんでもよかった。


本当に、それだけだった。




JK「Aっ!みっけ!」

「え……ジュンギュ!?」

JK「探したよ。A程のお嬢様が護衛もつけずにこんな街中歩いちゃダメでしょ!」

「いや、ちょっと……!」

JK「早く帰ろう、俺たちの家に」




多分これが悪夢の始まりだった。

……いや、もしかしたら本当はもっと昔から、私が生まれた時からすでに悪夢は始まっていたのかもしれない。



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どりぃ(プロフ) - アラムさん» ありがとうございます!ジュンギュにこんだけ一途に愛されたいですよね(╥﹏╥) (5月6日 5時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
アラム(プロフ) - 良すぎます( i _ i )ジュンギュのこういう感じ似合います( i _ i ) (3月31日 8時) (レス) @page14 id: a54bdcc06c (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 😢🥺🥰 (3月26日 12時) (レス) @page14 id: 825bc8586a (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - りーさん» ドキドキして貰えて嬉しいです💞ありがとうございます!続きだしました! (3月25日 22時) (レス) id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)
どりぃ(プロフ) - ジニさん» ありがとうございます!!うわああ嬉しすぎます😭😭本当にお待たせしてしまい申し訳ありません😭これからも頑張ります!! (3月25日 22時) (レス) @page14 id: 3103c196aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:どりぃ | 作成日時:2024年2月20日 19時

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